【5本目】最近、株価変動がマイルドな銘柄に興味を惹かれています。この「シューカツに使える企業分析バトル カブ大学対抗戦」の残りの投資期間が少ないので、ボラティリティの大きい銘柄は避け、比較的業績が安定した銘柄に投資していこうと思います。
そこで選んだのが、「SOMPOホールディングス」(8630)です。
保険の安定的な収益が魅力
現在、SOMPOホールディングスは国内損保事業、海外保険事業、国内生保事業、介護・ヘルスケア事業を展開しており、売上高に占めるセグメントごとの割合はそれぞれ64%、21%、10%、4%となっています。事業ポートフォリオとしては、国内事業が安定的な利益創出に貢献しつつ、海外事業が利益をけん引する形です。
今後は海外事業、介護・生保を中心とした新たなサービス事業の育成を通じて、売上高を伸ばし、売上高に占める海外ウェイトを40%に引き上げる目標を掲げています。今までの売上高、純利益の推移は横バイとなっています。
ちなみに、国内損保業界においてSOMPOホールディングスは東京海上日動に次ぐ2番目のシェアを誇っており、保険料の半分を自動車保険から得ています。2番目の収益源が自賠責保険、3番目が新種保険となっており、それぞれ13%程度売上高に貢献しています(2018年度の正味収入保険料の内訳を参考にしています)。
第1四半期、経常利益の進捗率は42.4%
SOMPOホールディングスは、国内損保事業から生まれた安定的なキャッシュフローを基盤に、事業領域の多様化や海外M&Aを行っています。たとえば自動運転の分野ではTier Vlと資本提携し、自動運転における新しい保険商品を開発したり、ビックデータ解析を専門とする米国企業Palantirと連携して、介護ヘルスケア事業のデータの活用を行なっていたりします。
このように、同社は既存の損保事業を主軸に据えつつ、新しい事業への投資も怠っていません。こういった変化に対する柔軟な姿勢は投資家にとって安心できる一つの材料になると思っています。
2021年8月6日に、SOMPOホールディングスの第1四半期決算が発表されています。4~6月期の一般事業会社の売上高にあたる保険料等収入は前年同期比4.1%増の1兆814億5600万円、経常利益は同14.9%増の783億7700万円でした。これにより会社発表の通期予想に対して、経常利益の進捗率は42.4%となっています。
第1四半期で42%の進捗があるため、次の決算で通期業績予想が引き上げられれば株価ももう一段高を期待できそうです。
以上の投資判断をもって、8月19日の終値4716円で100株購入したいと思います。
SOMPOホールディングス(8630)
年初来高値(2021年9月7日) 5136円
年初来安値(2021年3月5日) 3943円
購入時の株価(2021年8月19日) 4716円
取得株数 100株
埼玉県出身。