東京外国為替市場 米国でコロナ禍再び、ドル上値重く
ドル・円予想レンジ:1ドル=109円00銭~111円00銭
2021年9月10日(金)終値 109円93銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続きレンジ内での取引か。
前週のドル円相場は、ドルがレンジ内での取引となった。雇用回復の兆しを受け、ドルは一時1ドル=110円半ばまで買われたものの、米国の景気回復に対する懸念が強まり、1ドル=109円半ばまで下落した。
今週のドル円相場は、引き続きレンジ内での取引となりそうだ。米国での新型コロナウイルスの感染再拡大により、米国の景気回復に対する懸念が強まっており、ドルの上値を抑えている。
半面、米国の量的緩和策の縮小が年内に開始される可能性が強まれば、リスク選好のドル買いが強まる可能性もある。この2つの大きな材料の「綱引き」状態となっており、米国の経済指標の結果には注意が必要となる。
経済指標は、国内では13日に7~9月期の法人企業景気予測調査、15日に7月の機械受注、16日に8月の貿易収支、17日に自民党総裁選告示日などが予定されている。
海外では、14日に米国の8月の消費者物価指数、15日に中国の8月の鉱工業生産と小売売上高、米国の8月の鉱工業生産、16日に米国の8月の小売売上高などが予定されている。
(鷲尾香一)