火災は通報・初期消火・避難が原則
火災の項目では、消火も避難も、重要なのはひとりではなく、周辺にいる人たちの協力、「共助」も重要だ、と書いている。
たとえば、雑居ビルで火災に遭遇、何か手伝えることはあるのか? 火災の対応の原則は、「通報(周囲へ大声や火災報知機で知らせる、119番への通報)」「初期消火」「避難」だ。消火器を見つけたら、「ピ・ノ・キ・オ」の順に対応する。「ピンを抜く」「ノズルを持つ」「(3メートルほどの)キョリをとる」「(レバーを)オす」」という意味だ。ちなみに初期消火は天井に火が移ったら、素人には限界なので、即避難すること。
避難の心得は「お(押さない)・か(駆けない)・し(しゃべらない)・も(戻らない)」と覚えておこう。
黒い煙がまん延したら、消火よりもまずは逃げることだ。火災初期の白い煙は水分を含むが、黒い煙は不完全燃焼による一酸化炭素が多く含まれ、非常に危険だ。低い姿勢で廊下・壁に沿って外へ避難しよう。
腕をやけどした子どもを発見した時の応急処置の方法は? 「やけどは水道水の清潔な流水で、10分以上冷やすことが基本」だ。ちなみに冷水や氷のうを患部に当てるのはNG。内出血を起こしたり、凍傷になったりすることもあるので、絶対に避けること。また、消毒液や軟膏を自己判断で塗るのも避けよう。やけどの状態で処置は変わるため、よく冷やしたら、必ず医師の診断を受けよう。