乗る時間帯と値段が決められ、その中から乗客が選ぶ
いったい、どういう通勤定期になるのか――。こうした疑問に、J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部では、JR東日本の広報担当者に話を聞いた。
――どの駅でどの時間帯がオフピーク定期券の「オフピーク」になるかは、今年3月から始めた「オフピークポイントサービス」の各駅の時間になるのでしょうか。
広報担当者「オフピークポイントサービスの時間を参考にするとは思いますが、まだ詳細は何も決まっておりません」
――そもそも基本的な疑問として、オフピーク定期券は乗る時間帯があらかじめ決まっているのでしょうか。それとも、ICカードで乗った時間がわかり、それに応じて値段が変わるものなのでしょうか。
広報担当者「定期券だとまとめて買うわけですから、乗る時間帯と値段があらかじめ決められており、その中からお客さまが選ぶものになります」
――それだと、オフピーク時間帯の安い定期券を購入し、実際はラッシュの時間に乗ったりするような、「ズル」をする人も出たりしないでしょうか。
広報担当者「改札口をどの時間帯に通過したかは、すべてわかります。オフピークポイントサービスの場合も、どの時間に何回通過したかによって回数でポイントを付与する仕組みです。虚偽の申し込みによる場合でも、それと同じように対応することになるかと思いますが、どのような制度設計にするか、まだ具体的なことは何も決まっていません。ただ、切符の場合では、日付が違ったりすると改札口ではじいてしまいます」
――なるほど。何回も違う時間帯に通過すると、改札口で遮断する場合もあるということですか。
広報担当者「それもまだ何も決まっていません」
――オフピーク定期券を買ったのに、会議や取引先の都合などでラッシュ時に乗らなくてはならない場合も起こるでしょう。その場合はどうするのですか。その分のお金を引かれるのでしょうか。
広報担当者「先ほどの虚偽の申請の場合と同じ質問ですね。まだ何も決まっておりません」
――ネットの声では、遠距離通勤の場合は、オフピークの時間がかなり早朝に設定されているため、恩恵にあずかりにくいという声もあります。
広報担当者「駅ごとにオフピークの時間が決まることになりますが、不利かどうかはお客様の主観的な問題になると思います」
――都心とは逆の方向、つまり下りに乗る場合でもオフピーク定期券があるのでしょうか。たとえば、中央線で吉祥寺から新宿方面ではなく立川方面に向かう場合です。かなりガラガラだと思いますが。
広報担当者「オフピークポイントサービスの場合は、乗る駅と乗った時間でポイントが決まります。行く方向は関係ありません。オフピーク定期券は、混雑緩和が目的ですから、行く方向は関係ないと思います」
(福田和郎)