ユーロ円でプラスを確保(明治大学 佐藤諒さん)
今週(8月30日週)の取引は1回になりました。先週時点でクロス円ペアは急落前の水準まで戻しており、上抜けるか跳ね返されるかに注目していました。ユーロ円、オーストラリアドル円は大きく上抜け、ポンド円・カナダドル円はヨコヨコした展開となった。
下の画像は、ユーロ円4時間足チャートです。
◆ 取引1 ユーロ円
8月31日に急落前水準を強く上抜けたので、買いポジションを持ちました。それから金曜日まで持ち最後の急落で大きく利益を減らしてしまいましたが、4万円のプラスで終えることができました。まだ決済しなくても良かったと思いますが、念のため持ち越しはやめました。
来週はドル円とポンド円、豪ドル円に注目したいと思います。米国8月の雇用統計は良い数字とはいえず、テーパリング(量的緩和の縮小)の開始時期は後退したと思います。これにより、ドル円は下方向に向かうと思うのでレンジした抜けを狙ったトレードをしていきます。
ポンド円は前回高値の水平線上に位置しており反発するかを注視していきたいと思います。最後にオージー円は今最も値動きが激しいのでチャンスがあると思ったら、積極的にエントリーしたいと思います。各国テーパリング議論が進んでいるので、そこも見落とさないようにしたいと思います。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ECB(欧州中央銀行)前のユーロの上昇を取り、ナイストレードといえます。
さて、今回どこでもコメントしていない豪ドルに関して触れておきましょう。9月7日の豪州中央銀行の決定では週40億ドルペースの国債を購入を、従来の11月から、少なくとも2022年2月中旬まで継続となったことが売りを誘いました。
デルタ発生と行動制限により、GDP(国内総生産)は7~9月期に大幅な減少が見込まれており、失業率も今後数か月で上昇見込みであることが要因のようです。ただし、景気後退は一時的なものと予想というコメントもあり、数か月後には状況が変化すると分析していることが伝わります。
なお、豪州の金融大手ウエストパックは、目先は豪ドルが下落するものの、年末に向けては現在の水準よりも200ポイントほど上昇すると予想しています。
前週からの損益 プラス4万円
9月3日現在 105万5000円