ポンド円は上昇トレンドに!(慶応義塾大学 トリオネアさん)
8月30日(月)
ここ2週間ぐらい集中して相場を見る時間が取れなかったので、かなり久しぶりの分析となったが、ポンド円はちょうど先々週(8月16日週)の安値を境に反転して上昇トレンドに入っていた。
当時の記事ではその辺の価格帯から、さらに続伸するという見方を有力視していたが、まさか反転して、ここまでしっかりとした上昇トレンドを作るとは思ってはいなかった。2週間後越しの反省となるが、相場環境の把握に大きなズレがあったのは、今後に生かしていきたい。
9月2日(木)
下の図1のように、今後のポンド円の動きとして直近最高値の緑ラインを目指すが、最高値は更新できずに下の右肩下がり水色ラインを目指してくるという動きを大きな流れで最有力視している。
細かく上昇トレンドの動きを取っていきたいところなのだが、深夜から朝にかけての下落で細かい動きの予想が全然わからなくなってしまった。こういった、大きな目線を定めた後の小さな動きについていけないことが多すぎるので、どうせなら1分足などのかなり小さい時間足で動きを追っていくのはアリなのではないかと感じた。
今後の展望としては木曜日の時点から変わらず、来週や再来週にかけて緑ラインに迫るようなことがあれば、大きく売りを狙っていきたいと思っている。
図1 閉場後のポンド円15分足のチャート図
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
英ポンドは、上田さんのコメントにも書かせてもらったとおり、「ソーセージ戦争」の状況が左右しそうな展開。そのほかにも、英国政府、社会保険料や株式売却益税を引き上げる見込みだという重要な材料が出てきています。
ジョンソン英首相は、社会保険料を追加で1.25%引き上げ、株式売却益の引き上げも検討している模様です。この増税法案は9月8日に、議会で可決。しかし、一部からは、増税が今後の景気回復の力を弱める可能性があるとの見方も出てきており、すんなりと決まることはないでしょう。同時に財政の引き締めは、イングランド銀行(英中央銀行)の金融引き締めの必要性も緩和することから、ポンドの上値が重くなる要因となります。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
9月3日現在 110万5075円