今週(2021年8月30日週)は、ビットコインが1BTC=550万円台まで上げた。その勢いで、どの暗号通貨も上昇。相場は底堅いようす。そうしたなか、北海道大学の渡部真人さんは、Lisk(リスク)を保有。プラスを確保している。
先週の取引でリップルを購入した明治大学のakiさんは、これを一たん売却して利益を確保。その後、すぐにチャートが上昇傾向にあったため、再投資した。リップルを継続保有する。慶応義塾大学の1028さんは多忙のため、取引をお休みした。
ビットコイン550万円台まで回復(北海道大学 渡部真人さん)
今週(8月30日週)は、ビットコインが510万円台から550万円台まで上げた。先週は、どの暗号通貨も下がった印象であったが、今週はどれも上げたようだ。相場は堅く、下がっても大きくはさがらず0.2~2%の間を行き来して、また上がるという流れだ。
この中でひと際目立った上昇幅を見せたのはネムとバットだ。ネムは25円、バットは102円程度まで上昇。バットは約3か月ぶりの100円台だ。本当に一番伸びたのはイーサリアム(ETH)なのだが、むしろビットコイン上昇はETHに引っ張られた影響もあるのだが......。
FRB(米連邦準備制度理事会)のテーパリング(量的緩和の縮小)開始は、年内といえども11月からだという予測もあり、安心感が出てきていることは先週のとおり。さて、次週には、ついにエルサルバドルでビットコイン法が施行される。問題は今のビットコイン相場がそのことまで織り込み済みなのがどうかだ。9月7日の施行のため、警戒は怠れない。「セル・ザ・ファクト」の危険性はあり得る。
このように、暗号通貨全体の上昇傾向にLisk(リスク)は例外ではない。この1週間でプラス733円伸びた。3回に分けて反発を狙って買ってよかった。ホールドの状態だが、次週の相場には警戒しているため、早めの利益確定はあり得る。
リスクは、9月1日時点で420円まで下げたが、5日に490円まで反発。現在12リスクをホールドしているが500円まで上がったらすべて利益を確定し、500円まで伸びず、さらに下げた場合は半分以上売りたい方針だ。
ビットコインはこのまま500万円台を突き抜けるか、それとも再び300万円ほどまで大きく下がるか。イーサリアムの動きとある程度相関がありそうなので、共に注目したい。
今週は、プラス733円の含み益。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
9月6日にリスクは500円に到達し、無事に利益確定となりましたね。その後、4回ほど上ヒゲを付けた後に、ビットコインの急落に巻き込まれて400円割れとなっています。
さて、ビットコインの急落の要因は、エルサルバドルでビットコインが法定通貨として採用される歴史的な日を迎えたということで、イベント通過による「材料出尽くし」という部分が大きいのではないでしょうか。
今年最大の好材料であったコインベースの上場日(4月14日)に、ビットコインが高値を付け、その後は急落に転じたことと同じ相場展開にあると感じています。
保有する暗号通貨 Lisk(リスク)
前週からの損益 プラス733円
9月3日現在 7469円
リップルを一たん利益確定、すぐに再投資(明治大学 akiさん)
こんにちは。akiです。
今週(8月30日週)の気になったニュースが、24時間でのイーサリアム(ETH)のバーン(暗号資産の一部を永久に使えなくする処理)量が発行量を上回った、というニュースです。ultrasound.moneyの観測データでは、過去24時間のETHバーン量が1万4296ETHと、同じ期間の発行量(採掘量)である1万2956ETHを上回りました。
日本円に換算すると、24時間でネットワークから排除されたイーサリアムは約62億円に相当します。
バーンとは、暗号通貨の供給量を減らす仕組みのこと。市場に流通する株数を減らして1株当たりの価値を高める、株式における「自社株買い」と似ています。市場に出回っている株式を自社のお金を使って買い戻すことで、株の流通量を減らすことができます。
時価総額=株価×発行株式数という式を考えると、時価雄額が変化しない条件下では発行株式数が減少すると、減少した割合の分、株価が上昇します。このようにして、株価が上昇するため、自社株買いは既存の株主にプラスの影響を与えます。
今回取り上げたETHのバーンも同様に、流通するETHの価値を高めることを狙ったものです。ETHは発行上限が定まっていないため、他の暗号通貨とは違い需要に合わせて安定した供給が実現できます。
一方で上限がないからといって、むやみやたらに発行すれば価値が下がってしまいます。そこで、価値の低下を防ぐために行われているのがバーンというわけです。
今回のニュースでは、バーン量が供給量を上回ったとありましたが、これはバーン機能が実装された8月5日以降初めてのことです。1日当たりですが、流通量を減らすほうへと舵を切ったことで、将来的な価値を見込で購入する1つの通貨になったのではないでしょうか。
◆ 今週の取引
先週の取引で購入した5500円分(約43XRP)のXRPを、40XRP売却し、日本円で5700円になりました。
売却後、すぐにチャートが上昇傾向にあったため、追加で1000円分のXRPを購入しました。
総資産は、1万1839円(内訳は、追加購入分のXRPで1631円の含み益。日本円で1万200円)
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
今、最もイーサリアム(ETH)の価格変動に影響を与えている指標はバーンペースでしょう。
過去平均では4.5ETH/minですが、1週間では7.3ETH/min、過去24時間では9.84ETH/min。この30日間で、イーサリアム売買代金は大きく変わっていませんので、その分買い圧力となり価格が上昇するワケです。
ETHは約15秒間で2ETHがマイニングされるため、1日におよそ1万1520ETHが発行されることになります。この量をついに上回るペースでバーンされており、なおもそのペースは上昇しています。ETHが大量に利用されているNFTマーケット最大手のOpenSeaは9月にさらに拡大しています。9月9日に大きく急落したイーサリアムですが、このバーンペースが維持されている限り堅調な動きが続きそうです。
保有する暗号通貨 リップル(XRP)
前週からの損益 プラス844円
9月3日現在 1万1839円
◆ 多忙のため、取引をお休みしました(慶応義塾大学 1028さん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
9月3日現在 1万7円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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