上昇相場に食らいついた明大、イーサリアムで大勝! 今週も着実にプラスの職業大(第15節)【暗号通貨バトル Aグループ】

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   ビットコインをはじめ、今週(2021年8月30日週)の暗号通貨は上昇傾向にあった。そうした中で、イーサリアム(ETH)を保有する明治大学の城正人さん。資産効率を考え、売却を視野に入れていたが「想定していたよりチャートが悪くないこと」から、継続保有。「今回の上昇に、なんとか食らいつくことができました」と振り返る。

   ビットコインに投資する職業能力開発総合大学校のさっちんは、今週もガッチリ。着実に利益を積み上げる。同志社大学のしがないトレーダーさんは、今週も多忙のため、取引をお休みした。

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イーサリアム上昇!(明治大学 城正人さん)

   保有しているイーサリアム(ETH)が上昇をはじめました。

   先週(8月23日週)には資産効率を考え売却することも視野に入れていましたが、想定していたよりチャートが悪くないこと、そして売却するのが面倒というのもあり、結局保有を継続しました。その戦略は功を奏し、今回の上昇に、なんとか食らいつくことができました。

   つくづく私の短期トレードの才能のなさを感じさせられます。

   後付けの分析にはなりますが、先週引いたトレンドラインはどうやらしっかり機能していたようです。36万円付近の天井をブレイクした後、大幅に上昇していきました。 ブレイク直後に買いを入れることができれば、大きな利益を上げることができたでしょう。

   価格が上昇した要因は、何度か話題にしたEIP1559(イーサリアムの大型アップデート)の影響があるといえるでしょう。EIP1559によって、イーサリアムは新規発行だけでなく焼却(Burn=バーン)が発生するようになりました。先週には24時間のイーサリアム新規発行量を焼却量が上回りました。このことは、総発行枚数の定められていないイーサリアムにとって、その希少性がより高められると考えられます。

   今回の上昇はさまざまな要因が複雑に絡み合ったものだとは思いますが、一つの要因として挙げることができるのではないでしょうか。

   まだまだ先のことにはなりますが、年末に向けて楽しみにしていることがあります。それは11月に予定されているTaproot(ビットコインの大型アップデート)の実装です。以前の記事でさらっと触れたのですが、今回もう少し深堀りしてみようと思います。

   これまで、「イーサリアム」と「ビットコイン」の大きな違いの一つとしてスマートコントラクトの機能の有無がありました。しかしTaprootではスマートコントラクトの機能がビットコインにも搭載されるとのことです。

   スマートコントラクトとは「自動で契約を執行するプログラム」のこと。たとえるなら、お金と手を入れれば、占いの紙が出てくる占いの機械「真実の口」のようなものといえるでしょうか。

   最初に一定条件を達成したら契約を実行。そして、その後アクションを起こすことをプログラムしておけば、管理する人が誰もいなくとも契約を執行できます。さらに、ユーザーは誰を信用することもなく、サービスの提供を受けることができます。

   この仕組みを利用してイーサリアムのネットワーク上ではUniswap、Compound、Makerなどの中央管理者のいない金融システム、いわゆるDeFi(分散型金融)が大きく発展してきました。

   そこで、資産としての性質の高いビットコイン、資源としての性質をもつイーサリアムのような棲み分けをこれまで行ってきたわけですが、その様相が変化しつつあります。

   発行上限枚数のなかったイーサリアムが一時的とはいえデフレ資産に変化し、ビットコインがスマートコントラクトの機能を実装する、なかなか暗号通貨業界も面白くなってきていますよね。

   もちろん、課題はあります。ビットコインのブロック生成速度は10分に1ブロック、TPS(秒速の取引回数)は5件程度です。この速度では全く実用的ではありません。しかし、じわりじわりと盛り上がりを続けているLightning Networkを利用すれば解決できる問題かもしれません。

◆ まとめ
   今回は2か月先に予定されているETHの上昇から、Taproot実装などについて考えてみました。今後「Bitcoin is king」の状況は変化するのかどうなのかは未知数ですが、日々進化している暗号通貨をしっかりとウォッチしていきたいと思います。

   今週の総資産は、1万7805円(イーサリアムが0.035ETH、プラス2755円)
取引なし

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ビットコインのスマートコントラクトの実装は、驚くほど話題になっていません。
エルサルバドルのビットコイン(BTC)法定通貨化や、ビットコインETF(上場投資信託)の陰に隠れているのかもしれませんが、城さん指摘のとおり「果たして使えるのか?」という問題があります。
また、Lightning Networkも思いのほか進みが遅くなっています。2018年にある交換業者の代表と話した際には、「2019年には実用的なところまで持っていけるレベルになる」との見解をもらいましたが、2年経過してもまだまだ厳しそうです。
交換業者や大手ウォレットサービス間ではかなりのトランザクションがあるハズなので、利用できそうなものですが......。bitFlyerなどは、同じサービス内であれば数秒送金が実現可能なサービスもあるため、そういったモノを発展させた方が良いのではないかと個人的には感じています。

保有する暗号通貨  イーサリアム(ETH)
前週からの損益     プラス2639円
9月3日現在        1万7805円

明治大学 城正人(じょう まさと)
明治大学 城正人(じょう まさと)
経営学部2年。明治大学投資サークルBreakouts!に所属。暗号資産が今後の社会に与える影響に魅力を感じ手当たりしだい勉強中。これまで暗号資産のトレード経験はほぼなくETH(イーサリアム)ガチホを続けてきました。ポテンシャル、技術の面を中心にそれぞれの通貨の特徴を見極めて投資していきたいと思います。
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