8月も終え、徐々に暑さが和らいでくる頃。そんなことは裏腹に、新型コロナウイルスの感染拡大がさらに猛威を振るう。デルタ株の驚異的な広がりに、緊急事態宣言が発令されたが驚きはない。もはや、緊急事態宣言の期間のほうが長いように思うほど。大学はまたもオンラインになりそうな予感......。
さて本題だが、今回注目した銘柄は「グローバルウェイ」(3936)だ。じつは先月(2021年8月)の三井金属と迷い、最終的に選ばなかったのがこの銘柄。かなり後悔している......。
参考リンク:「脱炭素の切り札は『全固体電池』だ! 三井金属を買ったワケ(同志社大学 SYさん)【企業分析バトル】」(J-CASTニュース 会社ウォッチ 2021年8月15日付)
システム開発者向けのプラットフォームの展開
参考リンク:グローバルウェイ IRTV「プラットフォーム事業の事業概要と今後の戦略について」
「プラットフォームビジネス」――。今回、この点に最も注目した。プラットフォームとは、「システムやサービスを稼働させるための基盤」を指す。たとえば、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)や、中国版GAFAともいわれるBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)などといった、誰もが聞いたことのある企業もプラットフォーム企業の一つだ。
日本は、このプラットフォームビジネスという面が非常に遅れているように思う。
日本企業はどうしても横のつながりが強く、企業間でデータの共有をしようという意識が非常に低い。このことによる弊害は、さまざまな面で現れている。
プラットフォームビジネスは、参入する企業が増えればさらに社会的便益が増えるとされている。経済学的に言えば、サイド間ネットワーク効果(顧客が増えれば増えるほど、ネットワークの価値が高まり、顧客にとっての便益が増えていくこと)が大きく働く。
この分野は今後非常に重要性が増すと考えるが、リスクも高い。やはり、GAFAをはじめとする巨大企業に割って入ることは非常に難しい。この点は考慮しないといけないが、今回は、短期的な目線で見るため、あまり考えないとする。
具体的な業績を見ても、2021年第1四半期のプラットフォーム事業の業績は前年同期比プラス15.1%と順調な伸びを示している。