きょうは、50代管理職のTさんです。
「会社全体でも、『働き方改革』によって残業時間に対する意識は高まっていますが、実際、私は会議などが終わって、それからようやく自分の仕事時間がはじまります。そうすると、結局は自分の仕事が時間内に終わらず、残業してしまっています。今は、在宅勤務中ですが、恥ずかしながら『残業は当たり前』な生活をしていて、なかなか昭和脳というのか、昭和の時代の考え方から抜け出せていませんね」
「頑張ることが美学」だと思ってしまう
特に昭和の時代には「残業は当たり前」「遅くまで仕事を頑張ることが美学」だと、残業している人は「頑張っている人」「責任感が強い人」というようなプラスのイメージがありました。
時代は平成、令和と変わり「働き方改革」の進展で、残業に対する考え方、意識が変わりつつありますが、Tさんは一気に意識を変えることは難しいのではないでしょうか。
「そうですね。仕事を残すことに対しても罪悪感を持ちますし、楽をしてはいけないと、思ってしまうんですよね」(Tさん)
Tさんのように、日本人は「一生懸命努力しなければいけない」「苦労してからこそ成功できる」と無意識に「頑張ることこそ美学」だと思ってしまう傾向が強いため、「?しなくてはいけない」と頑張り過ぎてしまうことが多いのです。「成果が出ないから......。結果を出すためには......。もっと頑張る」と、ある意味、頑張ることに依存してしまうのです。