株価は上昇気流に乗る!? 注目は次期首相の経済政策、舞台は「永田町」へ(9月6日~10日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 ドル買いが縮小

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円50銭~110円50銭

2021年9月3日(金)終値  109円73銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続き、上値の重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開だった。8月末のドル需要で実需のドル買いからドルは一時1ドル=110円台半ばまで買われる局面があったが、米国の早期量的緩和の縮小観測が後退したことで、ドル売り・円買いが優勢となり、ドルは1ドル=109円台半ばまで下落した。

   今週のドル円相場は、引き続き上値が重い展開となりそうだ。米国の経済指標は好悪が交じり合っており、雇用情勢も改善も鈍化している。

   こうした状況が、米国の量的緩和策の早期縮小観測の後退につながっており、リスク選好のドル買いが縮小している。また、米国で再び新型コロナウイルスの感染拡大が起きていることも、ドル上値を抑える要因となっている。

   経済指標は、国内では7日に7月の家計調査と景気動向指数、8日に4~6月期GDP(国内総生産)確報値、8月の景気ウォッチャー調査、9日に8月の工作機械受注、10日にメジャーSQなどが予定されている。

   海外では、7日に中国の8月の貿易収支、8日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、9日に中国の8月の生産者物価指数と消費者物価指数、ECB(欧州中央銀行)定例理事会などが予定されている。

(鷲尾香一)

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