秋篠宮家の長女 眞子さまが、婚約が内定している小室圭さんと年内に結婚される方向で宮内庁が調整を進めていると報じられています。
東京パラリンピックやコロナ禍の感染急増、さらに自民党総裁や衆院選に人々の関心が集まるなかで突然飛び込んできた驚きのニュース。皇室のイメージを翻す「異例づくし」の決断に海外メディアも興味津々のようです。
それでも、世界中の関心を呼んでいるのは、やはり「あのお金」のことでした。
ボーイフレンドと「NY駆け落ち婚」に海外の反応は?
眞子さまと小室さんの婚約が発表されたのは、ちょうど4年前の9月。国際基督教大(ICU)の同級生だったお二人は、当時天皇だった上皇さまの裁可を得て婚約が内定しましたが、小室家の金銭トラブルなどが報じられたこともあり、結婚は延期となっていました。
今回の結婚は「とにかく異例づくし」で、「駆け落ち婚」といった衝撃的なワードまで飛び交っています。この衝撃ニュースを国内外のメディアはどう報じているのでしょうか?まずは日本メディアの海外向けニュースを見てみましょう。
Japan's Princess Mako, boyfriend to marry by yr-end, with no ceremony
(日本の眞子さまが年内に婚約者と結婚するが、儀式は行わない:毎日新聞海外版)
yr-end:year-endの略。年末
お二人は、婚姻届を自治体に提出するものの、一般の結納にあたる「納采(のうさい)の儀」など結婚に向けた儀式は行われない見通しだと報じられています。多くの日本メディア(海外版)が、「儀式をしない」ことにフォーカスしていますが、日本人にとっては「皇室が伝統儀式をしないなんてありえない!」と感じるからでしょうか。
ちなみに、英語報道では、小室さんのことを「boyfriend」(ボーイフレンド)と紹介しています。「婚約者」と比べてカジュアルすぎる感がありますが、「へえ~。ボーイフレンドでいいんだ!」と、ちょっと新鮮に感じました。
眞子さまは小室さんとの婚姻届を提出し、民間人となった後、小室さんが滞在する米国で生活されると報じられています。
Princess Mako to marry boyfriend Komuro, move to NewYork
(眞子さま、婚約者の小室さんと結婚し、ニューヨークに移住:共同ニュース)
小室さんは米ニューヨーク州のロースクールを卒業し、同州の司法試験を受験。合否はまだ判明していませんが、「就職の道筋がついた(宮内省関係者)」ことから、結婚後の生活基盤への懸念が解消したとの判断のようです。
日本では「駆け落ち婚」とも称される「ニューヨーク移住」ですが、海外メディアは「ニュース性」を感じないのかあまり大きな見出しになっていません。このあたり、日本人の感覚とは異なるのかもしれません。
海外メディアが大注目!「眞子さまが一時金を拒絶する」理由
海外メディアが注目したのは、「伝統儀式」でも「海外移住」ではなく「最高で1億5000万円」とされる「一時金」です。何といっても人々の関心は「お金」ということでしょうか。眞子さまが皇室を離れる際に支給される高額一時金を「受け取り辞退」する可能性があると、センセーショナルに報じています。
Japan's Princess Mako refuses £1m state wedding payment and plans US move
(日本の眞子さまが、100万ポンドの結婚一時金を拒否して、米国に移住計画:英タイムズ紙)
Princess Mako of Japan to Turn Down $1.3 Million Payout Ahead of Wedding
(日本の眞子さま、結婚に先立ち1.3百万ドルのお金を拒絶した:米ヤフーニュース)
日本では受け取りを「辞退する」と、やんわりとした表現で報じられていますが、海外メディアは「refuse」(断る)「turn down」(拒否する、却下する)というワードを使っていて、眞子さまの強い意志が伝わってきます。
そんななか、英デイリー・エクスプレスは、「なせ、眞子さまが一時金を冷たく拒絶するのか」と題した記事を掲載。一歩踏み込んで解説しています。
Why Japan's Princess Mako 'snubbed' £1m wedding payout
(なぜ、日本のプリンセス・マコは1万ポンドを超える結婚一時金を拒絶するのか:英デイリー・エクスプレス)
snub:冷たく拒絶する、鼻であしらう
記事では、眞子さまが小室さんとの結婚に際し、「税金で賄われる1万ポンド(約1億5000万円)の一時金を手放す」ことにフォーカスしています。その理由として、結婚に対して論争が起きていることや、小室さんが「お金目当てで結婚する」と一部で批判されていることなどを紹介。
さらに、国内で逆風が強まるなか、眞子さまが、「小室さんとの結婚は生きていくために必要な選択」と強い意志を表明した経緯にも触れていて、お二人が世間の批判を受けとめて一時金の受け取りをしない方針となった、と伝えています。
国内外の報道では、今のところ「世間の批判を受け止めて一時金を辞退」「「お金よりも愛を選んだ」といった「同情的なトーン」が多いようですが、果たして今後はどうでしょうか?
これまで、国際的なスキャンダルに縁遠かった日本の皇室ですが、今回の「眞子さまの結婚」は、「皇室離脱」「海外移住」「大金を辞退」など、人々の野次馬根性を刺激する要素がてんこ盛りです。さらに、ニューヨークで暮らすとなれば、日本国内のようなメディア規制は期待できません。すでに「獲物」の到来を待ち構えているツワモノは山ほどいることでしょう。
窮屈な皇室を離脱して米国で結婚生活を送る......。眞子さまの結婚報道に、英王室を離脱して経済的に大成功を収めているメーガン妃とハリー王子の影がちらつくこの頃です。(井津川倫子)