雇用統計や物価指数に注目(明治大学 佐藤諒さん)
今週(8月23日週)は忙しく取引することができませんでした。よって資産の変動はありません。先週、「来週は、今週大きく下落した通貨の反発を狙っていきたいと思います。候補としては英ポンド円やユーロ円です。オーストラリア(豪)ドル円は下落しすぎて、買いでエントリーするのは怖いです」と思っていたので、クロス円銘柄の上昇を取りたかったです。
来週の戦略としては、ポンド、ユーロ、カナダドルが急落前水準付近まで戻しているので、そのまま上に抜けるのか、それとも跳ね返されるのかに注目したいと思います。豪ドルについてはまだ弱いと思います。
また児山将さんのアドバイスどおり、株式、FXのいずれの市場においても「テーパリング(量的緩和の縮小)年内開始」に対する反応は限定的なものになりました。市場参加者の次の関心はインフレや利上げ時期だと思います。なので、これからは雇用統計や物価指数が大きく影響してくると思うので注意しておきたいと思います。
今週の取引はなし。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
オーストラリア(豪)ドルは新型コロナウイルスの感染拡大で大きく下落しました。8月末にはニューサウスウェールズ州の新規感染者が過去最多の1029人となり、ロックダウンは9月10日まで延長に。また、9月に入っても豪州で2番目に人口の多いビクトリア州で1日120人の新規感染者が確認されています。ただ、相場は下げ幅をすべて戻す展開となっており、感染拡大を材料とするのは一時的だった模様です。
7日に予定されている豪州中央銀行理事会があります。同国の金融大手は、テーパリング(量的緩和の縮小)の先送りが決定されると予想しており、こちらを織り込みに再び下げに転じるかどうかが焦点となりそうです。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月27日現在 101万5000円