明治大学の佐野快人さんがノリにノッている。今週(2021年8月23日週)は米ドル円取引を「難しいと判断」して見送り、英ポンドとユーロを買い、大勝した。
その一方で、北海道大学の上田晃史さんが、大失敗を悔やんでいる。先週(8月16日週)から保有していた英ポンドを、「朝見たらかなり含み損を抱えており、もう決済してしまおう」となった。「自信満々だったので、特に逆指値を置くこともなかったのが大きな敗因です」と反省する。
専修大学のめがねちゃんも、プラスは確保しているものの、スッキリしない。自身の苦手な相場で「勝つ手法」を探しているようだ。慶応義塾大学のトリオネアさんは、多忙だったため、取引を見送った。
なかなか勝てず......(北海道大学 上田晃史さん)
◆振り返り(8月23日~28日)
取引成績は上表のとおり。結果としては、2万9520円の損失で、最終的な残高は102万2134円となりした。また今週も負け越してしまい、なかなか勝てずじまいです......。
マイナス6万8000となった取引が、かなり痛手となりました。これは先週(8月16日週)から保有していた英ポンドの分で、それまでのチャートの形から自分なりに分析したところ、下落トレンドを作っているだろうと思い、ショート(売り)していました。
そのまま寝てしまったので、朝見たらかなり含み損を抱えており「もう決済してしまおう」となったものです。8月23日(月)の取引開始時には、ボラティリティが大きくなるものですから、そこで決済できればプラスで終えることも可能でしたが、自信満々だったので、特に逆指値を置くこともなかったのが大きな敗因です(下がってもたいしたことがないと考えていた)。
そして損切りしたのち、すぐにポジションを切り替えたのが、プラス5万2220円の取引です。こちらは上手に取引できたのでよかったのですが、やはり「この切り替えをもっと早くできていれば......」と悔やんでしまいます。
またプラスで終えることができたとはいえ、決済したタイミングもあまりよくありませんでした。というのも、チャートの上昇トレンドが終わって、下降トレンドに入ってしばらく時間が経ったタイミングでの決済です。
チャートを見続けることでこういったリスクを回避することはできるとは思うのですが、専業ではないのでどうしても限界があります。チャートを確認した時にはすでにタイミングを逃していることが多々あるので現状では積極的に見るぐらいしか方法がないのが痛いです。もしかしたらアルゴリズムの勉強をしたら、自分の思考をトレースしたトレードができたりするのでしょうか??
◆次週について
8月27日に米ジャクソンホール会議でFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長からテーパリング(量的緩和の縮小)について示唆する内容がありました。テーパリングはドル円にも大きな影響を及ぼし、理論どおりならドル高方向に動くみたいです。今、主に触っているポンド円はドル円に影響を受けているため要警戒です。
パウエル議長によれば、すぐ始まることではないと言っていますがそれを織り込んだ動きになるかもしれません。ともあれ、私はとにかく勝ちたいです!!
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
英ポンドは反発してきていますが、目立った材料も少なく、外部要因によって左右される日が続いているように感じます。直近は英国経済指標も少なく、イングランド銀行(英中央銀行)の政策委員の講演も予定されていないため、米ドル円とユーロドルにそった値動きとなっているように見えます。
ポンドは今年のG10通貨の中でトップパフォーマンスです。しかし、今後パンデミックが落ち着くと、市場がそれまで隠れていたEU(欧州連合)離脱の経済的影響を意識しはじめると、ポンドは失速するのではないかという分析もあります。
夏に上抜けを失敗した153円に接近した際に、英中銀の引き締めなどの要因がなければ、越えるのは厳しい水準なのかもしれません。
前週からの損益 マイナス2万9520円
8月27日現在 102万2134円
大阪府出身。