「高収入」「転職に有利」だけはなかった! 若手社員が打ち明けるコンサルティング業界、人気急上昇3つの秘密

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「どこでも通用する高いスキルを得られる」
「年功序列ではなく、若いうちから大きな仕事を任せてもらえる」

   近年、就職活動の学生の間で、総合商社を抜いて人気ナンバーワンに躍り出たコンサルティング業界。いったい、どのように若手社員を育てているのだろうか。

   転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するOpenWork働きがい研究所が「【業界分析】コンサルティング業界の働き方レポート」を、2021年8月31日に発表した。そこから、見えてくる大手コンサルタント会社の実像とは――。

  • 海外のクライアントとも大きな仕事ができる(写真はイメージ)
    海外のクライアントとも大きな仕事ができる(写真はイメージ)
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「挑戦精神」「フィードバック文化」「手厚いキャリア開発」

   OpenWorkは、社会人の会員ユーザーが自分の勤め先の企業や官庁など職場の情報を投稿する国内最大規模のクチコミサイト。会員数は約400万人(2021年1月時点)という。OpenWorkでは、企業の評価を「待遇の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」など8つの指標を5段階で評価している。

   今回のレポートでは、「20代の成長環境」という指標を中心に、OpenWorkで一定数以上の社員クチコミがあり、総合評価の高いコンサルティング会社11社をピックアップして、分析した。

   11社は、外資系のベイン・アンド・カンパニー(米)、マッキンゼー・アンド・カンパニー(米)、A.T.カーニー(米)、ボストン・コンサルティング・グループ(米)、アクセンチュア(アイルランド)の5社と、国内の野村総合研究所、経営共創基盤、ドリーム インキュベータ、コーポレイト ディレクション、アビーム コンサルティング、デトロイト トーマツ コンサルティング(米デロイト傘下)の6社だ。

   コンサルティング業界が就職先として人気が高くなった理由は、「年収の高さ」のほかに「汎用性の高いスキルを身につけられる」「転職に有利」というもの。終身雇用が過去のものとなり、企業そのものがこの先を生き残れるかに必死な時代、自分自身の価値を高め、会社に依存しないキャリア形成が求められる。そういった背景から、スピード感あるプロジェクトマネジメントを必要とするコンサルティング業界に、自身の成長を期待して志望する人が増えている。

   確かに「20代の成長環境」の評価を見ると、業界の平均が4.1点と非常に高く、なかにはベイン・アンド・カンパニー、マッキンゼー・アンド・カンパニー、A.T.カーニー、コーポレイト ディレクションのように5点満点の企業もある=下表参照

図表:コンサルティング業界の働き方(OpenWork働きがい研究所制作)
図表:コンサルティング業界の働き方(OpenWork働きがい研究所制作)

   コンサルティング業界が成長できると評価される背景にあるのは「チャレンジングな環境」「フィードバック文化」「手厚いキャリア開発」の3つだ。

   若いコンサルタントたちが感じる「働きがい」を企業別に見ると、若手であっても裁量を持って業務を進められる点など、挑戦できる環境にやりがいを感じるという社員クチコミが多かった。

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