ホンダがリストラ トヨタも安泰ではない
とはいえ、天下のトヨタ自動車の社員でも安泰とは限りません。
同業のホンダ(本田技研工業)では、2021年春に募集した早期退職優遇制度に2000人を超える社員が応募しました。自動運転など次世代技術への対応が急務となる中で、技術者などの世代交代を促す意図があるようです。
大変革に直面すると言われて久しい自動車業界。「Connected(コネクティッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared/Service(シェア/サービス化)」「Electric(電動化)」のどれをとっても、新しい技術開発や人材、多額の投資が求められます。
2022年3月期の研究開発費は1兆1600億円と、過去最高となる見込みです。
雇用が維持されれば御の字。「再来年はきっとお給料が上がる」という期待も、捕らぬ狸の皮算用になりかねません。特に若い人たちは、いまの延長線上の仕事や職場のままでいいのか、あらためて考える時期に来ているのかもしれません。(こたつ経営研究所)