2022年の春闘は期待できるかも?
なお、トヨタ自動車の平均年間給与額を大きく左右する「年間一時金」は、毎年労使間で実施される「春季生活闘争」で決められます。
2020年の春闘では、年間一時金は6.5か月分の要求に満額妥結していますが、前年の6.7か月分と比べると0.2か月分減っており、2021年3月期の平均年間給与額の減少に反映されています。
2021年の春闘でも年間一時金は満額妥結しているものの、6.0か月と前期を大きく下回っており、2022年3月期の平均年間給与額はさらに減少するおそれがあります。
しかし、2022年3月期(今期)の第1四半期決算は、営業収益が前年同期比72.5%増、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同465.2%増と大きく回復し、業績好調です。
通期業績予想も、営業収益が前期比10.2%増、営業利益が同13.8%増、最終利益が同2.4%増と、増収増益を見込んでいます。期末までに上方修正の可能性もあり、2022年の春闘は期待できるかもしれません。