息子が通うテニススクール。アットホームな感じなので、親同士が子供のテニスのことや勉強のこと、自分たちの仕事の話など毎回会話は尽きない。
そんな中で仲良くしているママ友からこんなことを言われた。
「主人が投資で不労所得を作るのに興味あるみたいで知ってる人探してるんやけど。ご主人、何か知らない?」
と、唐突に聞かれた。
ぼくはリアルでは、ぼくが「あっきん」であることを公言していない。この質問には正直ドキッとした。ついに身バレしたのか? とも思ったがよくよく聞くと大丈夫だった。おそらく、ぼくがふだんパソコンをしていてチャートを出していることがあるので、投資してそうって思ったのだと思う。
50代は「お金と暮らし」の曲がり角
後日、カフェでご主人と会った。顔を合わせたことは何回かあって軽く話した程度なのでガッツリ話したのは今回が初めてだった。聞くと、数年前に組織で働くことに疲れてきたので仕事内容はそのままで、今は自分の法人を設立して働いているそう。
組織にいると上司からの命令でやりたくない仕事もやらないといけないけど、自営だと自分で仕事を選べるのがいい。職場環境も今まではずっと建物の中にいたけど、今は自分でクライアントのところに出張していくので、好きなバイクに乗る時間も増えて気にいっているようだ。
最近、奥さんに「前の職場にいたときは、家にいる時もどこか眉間にシワがよって怖い感じやったよ!」とも言われたそうで、そんな話も笑いながらしていたのが印象的だ。
そんな毎日だが不満がないわけでもなさそうだ。うれしい悲鳴とも言えるのかもしれないが、独立して自分で仕事を取るようになって、頼まれた仕事をどんどん受けていたら365日仕事をしているとのこと。収入は増えてうれしいが53歳になり、身体への負担も感じ始めている。首も少し痛くて、長く仕事を続けることを考えると今のペースで働くことは得策ではないと考え始めたそうだ。
その打開策として、これまで貯めた資金での資産運用を真剣に考えているとのことだ。
まずはどれだけお金がいるのかを考える
職業は伏せておくが、かなりの収入があることは容易に想像がつく。聞くと日常のお金の管理は奥さまがしているようで、ご主人は家計のお金を把握していないようだ。
仕事が忙しいのと根本がケチだから、大きな支出があると気になってあれこれ言いたくなる性格だから、ある日を境に奥さまに家計管理をバトンタッチしたそう。そこで、ぼくがまず提案したのが、子供にかかる教育資金と子供が巣立つまでの生活費、巣立ってからの夫婦で理想の暮らしをするのに必要な資金をざっくりと把握することだ。
どんな生き方をしたいかで必要なお金は違ってくる。お金は目的があってモノやサービスを買うための手段に過ぎないから、先に目的を決めておかないと意味をなさない。
よくあるが、「老後になったら好きなことをしたいから、それまで頑張って働く」という人は、老後になってからも好きなことを探していて、結局のところ何も新しいことはしていないというケースだ。
好きなことを見つけるのは意外と簡単ではない。そして新しいことを始めるなら、若いほうが良いというのが、ぼくの考えだ。歳を取ると身体も心も守備的になるので、何を始めるにしてもハードルが高くなる。だから、やりたいことがあるならできるだけ早くやったほうが良いと思う。
こんな話もしながら、まずはどれだけお金がいるのか? を、自分なりに考えてもらうことにした。
投資には2種類のタイプがある
運用商品を考えるうえで、ぼくが意識しているのが2つのコップだ。
一つは資産を増やしていくコップだ。一番わかりやすいのが、「つみたてNISA」のように毎月投信を買っていくことで評価額が少しずつ増えていく商品だ。
これは米国株に投資できる投信を買うだけで良い。でも、これだと資産は増えるが入ってくる収入は増えない。
そこでもう一つ持ちたいのが、毎月の収入を増やしてくれる資産が入ったコップだ。わかりやすいのが、「高配当株」のようなものだ。配当はリアルに配当金という形で現金が入ってくる。たくさん株を保有していれば、入ってくる現金が増える。
投資によって、毎年入ってくる収入が増えれば増えるほど、目に見えて投資をしている有り難さを実感できる。この実感こそが、投資を続けるモチベーションになり、入金力を高めるモチベーションになるのだ。
これら2つのコップに入る資金を、時間をかけて増やすことで保有資産と毎月家計に入ってくる現金を増やしていこうというのが目指すところだ。
こんな話をしていたら、あっという間に3時間が経ち、その日は一たん話を終えることにした。進展があれば、ここでまた紹介しようと思う。(あっきん)
お金のことってなかなか人に相談できないよね。
みんな、お金のことってどう考えてるの? 投資って、難しいでしょ?
自分のやってる貯蓄術や運用術って一般的なの?
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