まずはどれだけお金がいるのかを考える
職業は伏せておくが、かなりの収入があることは容易に想像がつく。聞くと日常のお金の管理は奥さまがしているようで、ご主人は家計のお金を把握していないようだ。
仕事が忙しいのと根本がケチだから、大きな支出があると気になってあれこれ言いたくなる性格だから、ある日を境に奥さまに家計管理をバトンタッチしたそう。そこで、ぼくがまず提案したのが、子供にかかる教育資金と子供が巣立つまでの生活費、巣立ってからの夫婦で理想の暮らしをするのに必要な資金をざっくりと把握することだ。
どんな生き方をしたいかで必要なお金は違ってくる。お金は目的があってモノやサービスを買うための手段に過ぎないから、先に目的を決めておかないと意味をなさない。
よくあるが、「老後になったら好きなことをしたいから、それまで頑張って働く」という人は、老後になってからも好きなことを探していて、結局のところ何も新しいことはしていないというケースだ。
好きなことを見つけるのは意外と簡単ではない。そして新しいことを始めるなら、若いほうが良いというのが、ぼくの考えだ。歳を取ると身体も心も守備的になるので、何を始めるにしてもハードルが高くなる。だから、やりたいことがあるならできるだけ早くやったほうが良いと思う。
こんな話もしながら、まずはどれだけお金がいるのか? を、自分なりに考えてもらうことにした。