国内売り上げは4年連続で過去最高を更新
さらに、カップヌードルといえば忘れていけないのがCMだ。いつの時代も若者をターゲットに話題性を追求してきた。1985年には大友康平氏がボーカルを務める「HOUND DOG(ハウンド・ドッグ)」の「ff (フォルティシモ)」がCMソングとして大ヒット。1992年には原始人がマンモスを追いかけ、「ハングリー ?」と呼び掛けるユニークなCMを放送。1993年にカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを受賞した。
日清食品は自社のCMについて「若者をターゲットとしたユニークなプロモーションを積極的に展開し、常に話題を提供してきた」と振り返る。歴代のCMの多くは大阪府池田市の「安藤百福発明記念館 大阪池田」で視聴することができるという。
一連のCM効果もあり、カップヌードルの日本国内の売上高は2017年度から2020年度まで4年連続で過去最高を更新しているというから、勢いはまったく衰えていない。
日清食品は
「これまでカップヌードルを支えていただいた幅広い世代のお客さまに深く感謝するとともに、これからも100年ブランドを目指し、世界中のみなさまにカップヌードルのおいしさと楽しさをお届けしていきます」
と話している。
日本で生まれ、半世紀を迎えたカップヌードルが、今後の50年でどんな変化を遂げるのか。今後も楽しみだ。(ジャーナリスト 済田経夫)