顧問弁護士と契約を結んでいる顧問料の月額平均が13万円であることが、独自のAI技術と弁護士の法務知見を組み合わせたAI契約書管理システムを提供する株式会社LegalForce(リーガルフォース、東京都江東区)の調べでわかった。2021年8月26日に発表した。
また、顧問弁護士を知ったきっかけは、取引先などからの「紹介」が最も多かった。
最も多い顧問料の相場は8~10万円
調査によると、顧問弁護士との契約数は、企業規模に比例して増えており、62%が2件以上の顧問契約を結んでいると答えた。従業員数が500人までの企業では1契約が過半数だが、従業員数が500人を超えると2契約以上の顧問契約を結ぶ企業が過半数となる=下図参照。
月額顧問料の平均値は1契約につき13万731円で、最も多い費用相場は8万円~10万円だった。
顧問弁護士を知ったきっかけは、取引先や親会社などからの「紹介」が多い。自由回答に寄せられた声の中には、
「弁護士が講師になっているセミナーを受講して気に入った」
「セミナーでの名刺交換」
「書籍で知った」
「顧問弁護士が大手事務所から独立された際に、そのままその方と契約した」
「会社代表とのつながり」
「当時在籍していた役員の紹介」
「警察OBからの紹介」
「前任の顧問弁護士からの紹介」
などが並ぶ。
顧問弁護士にとって「人とのつながり」が重要だが、セミナーの講演が「営業活動」のような場になっているようすがうかがえる。
顧問弁護士への依頼業務で最も多いのは、「取引先とのトラブル発生時の相談(クレーム・債権回収等)」で、302人がそう答えた。次いで「社内トラブル発生時の相談(労務・人事関連)」(230人)、「契約書のレビュー」(211人)と続いた=下図参照。
なお、調査は顧問弁護士と契約している法務部や総務部などの法務関係部門に所属する341人に、その実態や要望についてオンラインで聞いた。7月1日~20日の実施。