人材不足?「年齢じゃないけど... ねえ」
今回の人事情報に関して、インターネット上では批判の意見が多い。
「失礼ながら、大変ご立派な方ですが、高齢過ぎやしませんか? デジタルの事や最新の技術を、少しでも本当にご存じなのでしょうか? ハーバード大学大学院で経営学博士を取得したっていうのはすごいことなのでしょうが、昔過ぎない? デジタルの世代というよりも、ソロバンと習字って感じがしちゃうんですが。デジタル庁、これ以上世界に遅れをとることなく、しっかりと進めてほしいですね」
「なぜ、72歳の専門分野が経営学博士をデジタル庁トップに使うのか、わからない。菅総理と同い年、政府のいう事を聞きそうな人物を見つけてきたのだろうが、担当するのはデジタル技術の管理なのだ。経歴は凄いが畑違いの人物、最新のデジタル機器・技術やハッカーなどからの情報流出防止などが理解出来るのか? 台湾のオードリー・タン氏など40歳の若さで国のデジタル化を直接牽引している。少しゲームをかじった程度の平井卓也大臣ともども、もっと適任者がいるはずだ。若くてコンピュータ技術に長けている人物を任用しないと日本は益々世界から遅れてしまう」
世界のデジタルプラットフォーマーたちは20代や30代です。未来が見えていない人たちが寄り集まっても頓珍漢なことをするだけ。お年寄りにデジタル庁の設計は無理です。すでに経験のある若い人をトップにした方が断然にいい。今から設計するデジタル庁は20年後、30年後に大きな影響を与える大改革の先頭です。今から立ち上げて頑張っていくのにせめて15年は現場で頑張れる年齢の方を起用すべきだと思います。名誉職ではありません。石倉さん、お願いします。辞退してください」
一方で、こう擁護する意見も少なくなかった。
「ITに知見があって、若くて、清廉潔白で、経営の経験もあって、リーダーシップがあって、安月給でも働いてくれる人で......って、婚活するアラサー女性かよ。そんな好条件の人間が売れ残っているわけないよ。石倉洋子さんはアドバイザー的な場所にいたほうがいい人だと思う」
「デジタル監は利益相反を防ぐために兼業、副業、株や不動産の取引は禁止です。だから民間企業で活躍している優秀な人材は来てくれないのです」
「いないんだよ! いや、人材はいっぱいいるの。でも、今やっている会社を辞めないといけないから。兼業はできないのよ。このポスト。兼業でいいならやってもいい、という人はいたらしいけどね。こんな何年やるかわからない、報酬は低い(今の仕事のほうが高い)、しかも今の仕事を全部捨てなきゃいけない。あとはさ、言わずもがな。こういう業界で(いい意味で)とんがって働いている人って、お役所のように物事を丸くおさめたりとかができない。なかなか人物面でも難しいわけ。だからお願いできる人が少ないし、かつなり手がいないのよね。ま、だからって70代はどうかと思うけど。年齢じゃない、年齢じゃないけど... ねえ」
(福田和郎)