「国際的にも低いニッポンの課長の指導力」 管理職の恥ずかしい現実を政府報告書が暴露した狙いは?

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優秀な管理職に早くから「経営者」トレーニングを

日本企業には「女性」と「若手」の管理職が少なすぎる(写真はイメージ)
日本企業には「女性」と「若手」の管理職が少なすぎる(写真はイメージ)

   こうした管理職を阻んでいる壁をどう突き破っていけばよいのか――。報告書はこう提言をしている。

(1)部下の業務管理にあたっては、マネジメントの基本である「ジョブディスプリクション」(仕事内容の明確化)を行う必要がある。また、管理職の一番の仕事は部下を育てること。管理職の人事評価では部下の育成を最も重視すべきだ。また、部下の成果評価・能力評価は直属の管理職が行うべきだ。

(2)管理職が「中間経営者」として成長するには、経営のトレーニングを受け始めるのが遅くなっている。経営者候補者を早い段階で特定して、社内に情報を開示する。計画的に経営経験を積ませるため、期間限定で経営に参画させたり、他社に派遣して見識を広めさせたりするべきだ。

(3)経験者優遇に基づく平社員・管理職・執行役員・経営者と順番に上がっていく人事慣行では、グローバル社会ではやっていけない。新卒一括採用・年功序列で40年間あまり考え方が変わらない人材ばかりの企業は通用しない。中途採用をどれだけ増やすかが、これからの日本の勝負だ。

(福田和郎)

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