今週(2021年8月18日週)の暗号通貨相場はビットコインが上昇。その流れに乗って、明治大学のakiさんが保有するビットコインをすべて売却した。「1000円もの利益が出るのは初めて」。凹んでいた総資産は、プラスに転換した。
北海道大学の渡部真人さんは、Lisk(リスク)を購入。利益を確保した。暗号資産は「堅実に伸びている」とみて、着実にプラスを重ねていく。慶応義塾大学の1028さんは多忙のため、取引をお休みした。
FRBの緩和制限効果か? 底堅い相場(北海道大学 渡部真人さん)
暗号通貨の相場が底堅い。ビットコイン(BTC)は530万円ほどまで上昇。大きく下落するような兆候もなく、比較的安定していると捉えている。左の画像にあるとおり、Lisk(リスク)を8月18日に4000円分購入して、その2日後に売却。資産変動は128円の利益だった。
500円ほどで頭打ちかと予想して売却したのだが、その後567円まで上昇。どの暗号通貨も、いきなり大きく上昇するのではなく、堅実に伸びている。
要因は数多くありそうだが、自分が大きく捉えたのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和を制限する方針を固めたことだ。9月から適用となるが、今までの高インフレにストップをかけたい思惑だろう。
世界的な株安になりえるかもしれない中で、投資家たちは、株式などから暗号通貨に資金を移した可能性がある。先週に660億円分の仮想通貨が流出したニュースがありながらも、堅実に上昇した背景には、FRBに左右されない投資対象としての再評価があったのだろうか。
資産のうち4000円を強気に使ったのは、8月から続く安定相場への信頼感があった。2日で利益を確定したのは正直、時期尚早であったが、とりあえず利益を確保した。
リスクは現在530円ほど。一服感を出しながらも再び上昇することになりそうだ。ここからの戦略だが、自分の資産にとってリスクは、すでに割高状態だ。これから先、いきなり大下落する可能性ももちろんあるが、この相場からは予測しづらい。現在の資産で買いやすいのは、ネムとステラルーメンだ。ステラルーメンとは、ステラ開発財団が開発した分散型台帳から発行された暗号通貨で、現在価値は40円ほど。ここ最近は40円前後で推移している。
しかし、ネムもステラルーメンも価値が安定していて利益は出しづらい印象がある(すでに割高感)。しばらくは「待ち」になりそうか。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ビットコインは12月以来となる5週連続陽線を記録するほどの強い動きとなっています。
主要仮想通貨の上昇が一服すると、時価総額500億~4000億円程度のアルトコインが循環物色される動きが続いており、その流れにうまく乗った取引でしたね。
さて、8月27日23時からFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の公演が予定されています。FRB執行部が続々とタカ派的な発言をするなか、パウエル議長は今までと違った発言をすれば基本的にはドル高が予想されます。市場は12月のテーパリング開始は、ほぼ織り込み済みであるため、11月に前倒しとなるような発言であったとしても株価の下落は数パーセント程度。ドル高により、ビットコインは横ばいで急落は無いという予想が多いようにみえています。
前週からの損益 プラス128円
8月20日現在 6771円