東京外国為替市場 パウエルFRB議長の発言に注目
ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~110円80銭
2021年8月20日(金)終値 109円80銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。
前週のドル円相場は、ドルが一時1ドル=109円前半まで下落した。新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることに加え、中東アフガニスタンを巡る地政学リスクが意識され、リスク回避の円買いが優勢となった。
ただ、7月開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨で、年内にも量的緩和の縮小の可能性が強まったことでドル買い材料となり、ドルは1ドル=110円付近まで値を戻した。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。米国の経済指標はまだら模様で、ドルにとっては強弱材料が入り混じっているが、FOMCにおける量的緩和の縮小(テーパリング)の年内実施との意見が出されたことは、ドルの強い下支え材料となりそうだ。
これに関連した発言は出ないと予想されているが、26日から始まる米カンザスシティ地区連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言には注目だ。
経済指標は、国内では25日に6月の景気動向指数などが予定されている。
海外では、23日に米国の7月の中古住宅販売、24日に米国の7月新築住宅販売、25日に米国の7月耐久財受注、26日に米国の4~6月期GDP(国内総生産)改定値、27日に米国の7月の個人所得と個人消費支出などが予定されている。
(鷲尾香一)