東京は「ロンドンの奇跡」を超えられる?!
パラリンピックで思い出すのは、何と言っても2012年のロンドン大会です。スポンサー企業が大々的にパラリンピックを支援。何年も前から各地で子ども向けのパラ競技体験教室を開催したり、テレビでパラ競技を紹介する動画をガンガン流して競技の魅力を伝えたりしたことで、ふたを開けて見たらチケットが「完売」。テレビの視聴率も過去最高を記録しました。
The London 2012 Paralympics was the greatest Games ever
(2012年のロンドンパラリンピックは、史上最高の大会だった)
It has changed our perceptions about people with a disability and excited the world
(ロンドン大会は障害者に対する人々の認知を変え、世界を熱狂させた)
perceptions:認知、知覚
ロンドン大会は、それまでの「チャリティーイベント」といった障がい者スポーツに対する人々の認識を、「スポーツとして素晴らしい」に変えたとされています。特に若い世代を中心に、パラリンピックは「cool」(かっこいい)というイメージが定着。英国のテレビ局では、4年後のリオ大会のテレビ視聴率がロンドン大会を上回ったというから驚きです。
最後に、いくつか東京パラリンピックに関する最新の話題を、英語でご紹介しましょう。
Emperor will attend Tokyo Paralympic opening ceremony
(天皇陛下が東京パラリンピック大会開会式に出席される)
opening ceremony:開会式
Tokyo Paralympics will have no spectators
(東京パラリンピック大会は、無観客で開催される)
spectators:観客
無観客で開催する理由を「as」を使って補足すると......。
Tokyo Paralympics will have no spectators as Covid-19 situation in Japan remains serious
(東京パラリンピック大会は、日本国内の新型コロナウイルス感染状況が依然として厳しい状況にあるため、無観客で開催される)
新型コロナウイルスの感染拡大に不安が広がる中で開催される東京大会。果たして「ロンドンの奇跡」を超えることができるのでしょうか? 開会を前に、大会が「パラレルワールド」(異世界)とならないことを祈るのみです。(井津川倫子)