弁護士が解説! 裁判で勝ったのに、なぜ依頼人は喜ばなかったのか?【尾藤克之のオススメ】

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相手を見分けること

〈「人間は自尊心のかたまりです。人間は、他人から言われたことには従いたくないが、自分で思いついたことには喜んで従います。だから、人を動かすには命令してはいけません。自分で思いつかせればよいのです」(デール・カーネギー『人を動かす』山口博訳、創元社)〉

   大事なのは、相手に合わせた交渉術を心掛けることです。納得してもらう相手によって交渉の仕方は異なります。人は自分の価値観によって、物事を判断しています。物事を単純に損得で考える人もいれば、精神的な勝ち負けで勘定する人もいるし、成功を第一に考えるか、快楽を第一に考えるかなど、人によって優先順位は違います。

   今回、谷原さんが説く「7タイプ別交渉術」は人に合わせた交渉を心掛ける交渉術です。この交渉術は、交渉に自信がある人や気が強い人はもちろん、反対に、気が弱かったり、経験がなかったり、口下手だったり、あまり交渉に得意ではないと思われる性格の人にも使用することができます。

   裁判を友好的に進め、ムダに敵を作らない、勝ちすぎない、自己流を捨てる方法。このテクニックは多くのビジネスにも転用可能で役立つものです。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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