イベント会場で必須の3G ドコミの会場ではワクチン接種も
一時は底を打ったかに見えたドイツの新型コロナウイルスの新規感染者数は、再び上昇傾向にあり、ワクチンの接種が完了している人の割合は55.6%と伸び悩んでいます。
そのため、ドイツで開催される大規模イベントでは感染予防のための3Gが徹底されています。「ワクチン接種者(geimpfte)」「感染からの快復者(genesene)」「コロナ検査実施者(getestete)」の頭文字「G」を取って3Gです。会場では、いずれかの状態であることを証明する証明書の提示が必要です。
さらに、ドコミの会場内では移動式のワクチン接種ブースも設置されました。希望者は予約なしで、希望するワクチンを摂取でき、選べるのは欧州医薬品庁(EMA)で承認されたジョンソン・エンド・ジョンソン、アストラゼネカ、モデナ、バイオテック/ファイザーの4社のワクチンです。
デュッセルドルフ市のコロナ対策を率いるブルクハルト・ヒンチェ危機管理部長は、
「新規感染者の7割が10代から40代に集中している今、このイベントはまだワクチン摂取をしていない若い参加者に向けたキャンペーンです」
と、訴えていました。
ドコミのワクチン会場を視察するデュッセルドルフ市ブルクハルト・ヒンチェ危機管理部長と、ドコミ参加者ケリー・ジンデマンさん、内科医のグニラ・エアドマンさん。(c)Landeshaupstadt Dusseldorf/Michael Gstettenbauer
新型コロナウイルスとの戦いの1年目だった昨年は、日本関連イベントも中止やオンラインのみでのイベントを強いられてきましたが、今年は感染予防対策を徹底しながら、少しずつ日本ファンが会場に戻ってきました。
ただ、毎年の日本デーのハイライトで、デュッセルドルフの市民が心待ちにしている日本の花火師による花火の打ち上げは今年も残念ながら中止。来年こそは、夜空に浮かぶ大輪の花をみんなで見上げられますように。(高橋萌)