頼りにしていた女性部下が妊娠 「マタハラ」にならない仕事の任せ方はどうする?〈後編〉(前川孝雄)

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ハラスメント予防の心構え(あり方を定める)

(1)マタニティ・キャリアは貴重な経験と心得る

   そこで、上司は自らマタハラに通じる固定観念の払拭に努めることはもちろん、もう一歩踏み込み、出産・子育てと仕事との両立を社員のキャリア形成に及ぼす所与の条件ととらえ、両立を支援することです。
出産・子育ては、親となることで成熟を促し、仕事との両立経験はダイバーシティ・コミュニケーションの力を養い、顧客や同僚・取引先など多様な人を理解する土台になります。すなわちマタニティ・キャリアは、貴重な経験なのです。

(2)マタハラ予防を働き方改革の試金石とする

   現在のコロナ禍は、期せずして「働き方改革」を推し進める力となりました。企業が否応なく在宅勤務を進めるなかで、労働時間で社員を管理することの限界が浮き彫りになっています。そして、長時間労働の見直し、業務の可視化、在宅勤務でモチベーションと成果を上げられる仕組みづくりなどが求められています。
これらは正に、出産・子育てと仕事との両立推進のテーマと重なります。マタハラ予防は働き方改革の試金石とも言えるでしょう

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