アトランタ五輪の銀メダリストが3代目 大正13年創業の老舗「仏教」書店【Vol.24 東陽堂書店】

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30歳で古書の世界へ飛び込む

髙林さんは「二つの世界」を知る
髙林さんは「二つの世界」を知る

   髙林さんは30歳になって現役を引退。家業である店を継ぐのは自分の中で、ごく自然なことだったと話す。

「はじめは何もわからない状態。本の包み方から教わりました」

と振り返る。

「市場にでは入札の仕方を学んだり、同じ店主の息子世代で横のつながりを深めたりしました」

   そう話す。

   野球の世界と古書の世界、何か共通点はあるのか聞くと、

「全然ないですね、まったく違うもの」

とキッパリ。二つの世界を知るからこそ、言い切れるのかもしれない。

   本について説明する髙林さんは、すっかり古書店主の顔つきである。髙林さんによると、今は別の職種を経験してから店を継ぐ店主が多いそうだ。

   それにしても、とびきりユニークな経歴に思えるのだが、選手時代について話すときのご本人は飄々としていた。(なかざわ とも)

店頭に高く積み上げられた本は圧巻
店頭に高く積み上げられた本は圧巻
なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。1994年、東京都生まれ。
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