イーサリアムの保有を検討(同志社大学 しがないトレーダー)
◆ 今週(8月9日週)の注目ニュース
今週のビットコイン(BTC)市場は、約3か月ぶりに500万円台に回復した。終値ベースだと、500万円台に乗ったのは5月15日以来である。アルト市場にも大幅な高騰が見られた。
ロンドンで実装されたEIP-1559(新たな手数料モデルなどを導入するイーサリアムの改善案)の影響などにより、イーサリアムにおける需給面の変化の注目度が高まっている。また、それによりDefi(分散型金融)市場やNFT(非代替性トークン)市場への資金流入が再び加速しつつある。
個人的に一番注目したニュースは、リップル(XRP)の高騰である。個人的にリップルを所有しているので、今回の高騰は喜ばしい。リップルは3か月ぶりに1ドル台を回復し、現在(8月16日)1.2ドル台を維持している。
リップルの高騰理由としては、韓国の送金業者Global Money Express Co. Ltd(GME)が、「RippleNet」に加わったことを発表したことによるものだと考えられている。
興味深かったニュースとしては、Defiの巨額不在流出である。異なるブロックチェーンの相互運用を実現するプロジェクト「Poly Network」で、およそ6.11億ドル(約670億円)相当の暗号資産が不正流出した。しかし、ハッカーは金銭に興味がないといい、ほぼすべての資金が返還されている。資金が返還されたとはいえ、暗号通貨自体の信用に関わる問題だと考える。
◆ 今週の取引
先週からの体調不良により、取引をすることはできなかった。5月からのレンジ相場が完全に終了し、暗号通貨市場は上昇トレンドであるので、来週から積極的に取引をしていきたいと考える。
◆ 来週の取引
ロンドンで実装されたEIP-1559は、他の暗号通貨に比べて魅力的だと考えるので、中期でイーサリアムを持つことを検討している。しかし、今年に入ってから毎月、最低1度は平均30%ほどの暴落が続いているので、それに警戒したいと考える。また来週は、18日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が出席する全米教育者とのバーチャルタウンホールミーティングや、19日公開の7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨に注目しながらトレードに励みたいと考える。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
リップルは韓国のニュースの他にも、「SBIレミットとSBI VCトレードが暗号資産を用いた国際送金サービスを開始」の報道にも反応しました。これが、国内初のXRP国際送金サービスだったため、投資家も反応しやすかったようです。
12月に、米SECがリップル社を提訴し、機関投資家の多くがリップル(XRP)への投資をやめているためか、材料が伴うと上値が非常に軽くなる傾向があります。そのため、材料が出るとシンプルに上がりやすい地合いなのではないでしょうか。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月13日現在 1万円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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