最恐ウイルス「ラムダ株」上陸を五輪のために隠蔽した菅政権 「ワクチン効きにくい」と専門家(1)

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   「オリンピックが台無しになる!」――。新型コロナウイルスの感染大爆発を引き起こしている「デルタ株」より、もっと怖いかもしれない変異ウイルス「ラムダ株」が日本に上陸していた。

   東京オリンピック直前の2021年7月20日、「ラムダ株」感染のお膝元の南米ペルーから、オリンピック関係者の女性がウイルスを持ち込んでいたのだ。しかし、日本政府はそれを隠蔽した。「五輪反対」の世論に火がつくのを恐れたとされる。「ラムダ株」は、いったいどれだけ危険なのだろうか。

  • 「ラムダ株」はワクチンへの抵抗力もある?
    「ラムダ株」はワクチンへの抵抗力もある?
  • 「ラムダ株」はワクチンへの抵抗力もある?

政府のウソ「空港で隔離したから上陸していない」

   まず、どうやって日本政府や東京五輪組織員会が、日本国内で初めて確認された「ラムダ株」の感染者を隠蔽しようとしたか、経緯をおさらいしておこう。主要メディアの報道をまとめると、こうだ。

   日本国内で初めて「ラムダ株」が見つかったのは7月20日、羽田空港に到着した30代女性からだった。女性はペルーに滞在歴があり、空港の検疫で新型コロナ陽性が判明。国立感染症研究所が詳しく調べたところ、23日に国内で初めてのラムダ株と確認された。23日は東京五輪の開会式が行われた日だった。

   国立感染症研所は厚生労働省に報告。同時に感染症ウイルスの国際データベース機関「GISAID」(Global Initiative on Sharing All Influenza Data=インフルエンザ情報共有の国際推進機構)にも日本で「ラムダ株」が発見された情報を報告した。

   しかし、まさに東京五輪開催直前とあって、日本政府は公表しなかった。

   ところが、米国の大手ニュースサイト「デイリー・ビースト」が8月6日、「Tokyo Covered Up Arrival of Deadly New COVID Variant Just Before the Olympics」(トーキョーはオリンピック直前に致命的な新しい変異ウイルスの到着を隠蔽した)とするスクープ記事を掲載した。8月6日は五輪閉幕の2日前。日本が史上空前のメダルラッシュに沸いている真っ最中だった。このニュースに注目したメディアは少なかった。

   「デイリー・ビースト」は、国際データベース機関「GISAID」に報告された国立感染症研究所のレポートから情報を入手したようだった。同サイトによると、日本側の隠蔽のやり方は驚くほど姑息だったようだ。匿名で取材に応じた同研究所の職員は、こう語った。

「通常、新しい変異種が発見されるとすぐに発表されるものだが、この情報は発表されない。オリンピック後に発表するのが最善であるというコンセンサスができている。それは、恥ずかしいオリンピックと関係しているのかどうか、私にはわからない」
「日本政府はラムダ株上陸を隠蔽した」と報じたデイリー・ビースト(8月6日付)
「日本政府はラムダ株上陸を隠蔽した」と報じたデイリー・ビースト(8月6日付)
「デイリー・ビースト」の記者は、厚生労働省の責任者も直撃した。すると、責任者はこう語った。
「ラムダ株の陽性者は空港の検疫所で見つかり、すぐに空港で隔離された。『野生の状態』で見つかったわけではない。日本国内に入ったわけではなく、ラムダ株が日本に上陸したというのは当たらない」

   しかし、これも真っ赤なウソであるばかりか、女性が東京五輪関係者であったことは東京五輪が終わって5日後の8月13日の共同通信のスクープで明らかになった。

   共同通信(8月13日付)「ラムダ株感染の女性は五輪関係者 7月に国内初確認」が伝える。

「『ラムダ株』の感染者と国内で7月に初確認された女性は、東京五輪関係者だったことが政府関係者への取材でわかった。女性は30代でペルーに滞在歴があり、7月20日に羽田空港に到着。大会の許可証を所持していた。検査でコロナ陽性となったが無症状で、ホテルなどの療養施設に移送されたとみられる」

というから、日本国内に「上陸」したことは確かだった。

姉妹サイト