では、なにが必要なのか
このようなスパイラルから抜け出すには、「真心と想像力を働かせる習慣を身につける」ことが大切だと、早川さんは言います。
「『相手の気持ちになる』ことが大切だとよく言われますが、超能力者でもない限り、そんなに簡単なものではありません。もし、それが簡単なことであるなら、世の中の争いごとや、人間関係の争いなど起きらないでしょう。だから常日頃より、サービス過剰になっていないかどうか、その意識を働かせる習慣をつけることが大切なのです」
「想像力が貧困である、といってしまえばそれまでですが、やはり想像力を働かせないことには、人生の問題は解決しません。その想像力を働かせる習慣こそが、私たちを成功や幸福に導いてくれる唯一の道のです。もう一度、自分と相手はまったくの別人格であることを理解しなければなりません」
このことに気づくことさえできれば、あなたの周りに人が集まりはじめると、早川さんは言います。職場での評価も上がり世界が変わるに違いないと。本書では、著者の経験や実績に基づいた習慣をふんだんに盛り込まれています。どの仕事においても活かせる技術、それが習慣なのです。(尾藤克之)