2021年8月2日週は、米国のISM製造業景気指数や雇用統計の発表、オーストラリアやイギリスでは中央銀行が政策金利を発表するなど、注目された。そうしたなか、明治大学の佐野快斗さんは英ポンドでエントリー。しっかりとプラスを積み上げ、FX大学対抗戦 Aグループの首位に躍り出た。
それを追うのは、専修大学のめがねちゃん。今週はユーロ円でエントリー。予定していた利益確定のポイントには遠かったが、「反発しそうだったので早めに損切り」。プラスを確保した。明大と専修大がともに、資産残高を120万円台に乗せた。
北海道大学の上田晃史さんと慶応義塾大学のトリオネアさんは、多忙のために取引ができなかった。
英ポンドで大勝! 首位に立つ(明治大学 佐野快斗さん)
◆ 今週(8月2日週)の相場
今週は、8月2日(月)に米国ISM製造業景気指数の発表。3日(火)にオーストラリア中央銀行(RBA)政策金利を発表。4日(水)に米国ISM非製造業景気指数の発表。5日(木)にイギリス中央銀行(BOE=イングランド銀行)政策金利発表、6日(金)には米国雇用統計の発表がありました。
RBA政策金利は、市場の予想どおり0.1%で据え置きでした。ロイターの「豪中銀、政策金利据え置き 感染再拡大でも債券買い入れ縮小へ」(ロイター 2021年8月3日付)の記事によれば、オーストラリアは新型コロナウイルスのデルタ変異株の蔓延とともにロックダウン策をとっており、RBAは金利を上げる条件を満たしていないとして2024年まで金利を据え置く見通しを発表しました。AUD/JPY(豪ドル円)の8月3日13時からの1時間足では、1豪ドル=最高値80.863円、最低値80.403円を付けました。
英BOE政策金利の発表は、市場の予想どおり0.1%で据え置きでした。株式新聞によれば、BOEは、インフレ率は上がってきているが、デルタ変異株の懸念から、金利の引き上げ時期については、物価上昇率や景気の回復具合などを加味し慎重に判断するとのこと。8月5日20時からの1時間足では、実体は小さいものの最高値1ポンド=152.663円、最低値152.168円をつけ、6日時点では153.000円を超えています。
8月6日発表の7月分の米国雇用統計では、前月に比べて非農業部門雇用者数が94万3000人増加し、6月分雇用統計の93万8000人に次いでプラスの内容でした。USD/JPY(米ドル円)は6日21時から23時にかけて、1ドル=109.800円から110.265円まで上昇しました。
◆ 今週のトレード
ポンド円を週明けの上昇から、1ポンド=152.700円に落ち着いた時点で5lotショート(売り)し、151.700円で利益を確定しました。プラス5万円。
◆ 次週の戦略(8月9日~8月13日)
8月9日(月)には東京市場が休場。11日に米国消費者物価指数、12日にイギリスの第2四半期GDP(国内総生産)の発表を控えるため、10日(火)からの動きに注目していきたいとおもいます。特に雇用統計明けの米ドル円、方向性のないユーロ円に積極的にエントリーしていければと思います。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
オーストラリア(豪)ドルは依然として弱い状態が続いています。RBA(豪中央銀行)の声明を見ても弱気で利上げは主要国の中では遥か先。しかし、ニュージーランド(NZ)は今年秋にも利上げを行うスタンスとあって、市場では豪ドルを売ってNZドルを買う取引が人気のようです。
BOE(イングランド銀行)はデルタ株の懸念ありつつも、ロックダウン解除後も感染者数と死者数が減少傾向にありワクチンの有効性が証明されつつあります。
米雇用統計を100万人を超える予想があるなかで、文句ない数字でした。来月もこの程度の数字が出ればテーパリング(量的緩和の縮小)開始時期の前倒しは濃厚となりドル買いが鮮明となりそうです。
前週からの損益 プラス5万円
8月6日現在 121万5972円
ユーロ円でプラス! 120万円台に乗せる(専修大学 めがねちゃん)
こんにちは、めがねちゃんです!
今週(8月2日週)はEUR/JPY(ユーロ円)を1度、取引しました。エントリーの根拠は1時間足と4時間足で機能している水平線があったからです。損切りはWトップを作る可能性も考えて、Wトップの少し上を実体確定したら切るつもりでした。利益確定の場所は決めていましたが、反発しそうだったので早めに損切りしました。プラス18pipsという微妙な結果となりました。
今週は米雇用統計の発表があり、それに合わせていろんな通貨がかなり値動き激しかった印象がありますが、ファンダメンタル分析や政治情勢に詳しくないため、トレードしませんでした。外国為替は国同士の政治や金融事情に左右されるので、今まで苦手意識がありましたが、わからないなりに追っていこうと思います。
ずうっと取引回数を増やすと宣言していますが、苦手な相場や得意な相場を考慮せずにトレード回数を固定で決めてしまうと、勝敗を気にしてしまってエントリー回数が減り、やっているのにできない気分になるので、回数を固定するのではなく、勝敗を気にしない口座で気になるところでエントリーして試行してみるのでもよいのかなと思いました。
また、そろそろ夏休みになりますが、追い詰め過ぎない程度にFXや投資全般について勉強しようと思います。なにをしたら良いかよくわかっていないですが、政治についての漫画などを読んだり、指標が発表されるときは意識したりしようと思います。
今週に獲得した利益は18pips(プラス9000円)。資産合計は、120万4585円になりました。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
20万円に乗ってきましたね! エントリー回数が減ることは良いことだと思います。なぜなら、私が見てきた伸び悩んでいるトレーダーの多くは、取引回数が多く、短期的な相場変動に飛びつくタイプでした。
さて、何をすれば良いのかということですが、いろんなレポートや解説動画を見てみて、好きなストラテジストを見つけてみてはいかがでしょうか。人とそれぞれ投資スタンスや得意な通貨ペアが異なるため、当たっている人の解説でも納得できなかったり、わかりづらかったりするものです。まずは、ご自身の感覚に合う人を探してみることをオススメします。
前週からの損益 プラス9000円
8月6日現在 120 万4585円
◆ 多忙のため、取引をお休みしました(北海道大学 上田晃史さん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月6日現在 117万8688円
大阪府出身。
◆ 多忙のため、取引をお休みしました(慶応義塾大学 トリオネアさん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月6日現在 110万5175円
◆100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール学生投資連合USIC
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはクロス円取引とします。
・レバレッジは25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で資産が「ゼロ」(元本割れ)になった場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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