みなさん、こんにちは。すんぴぴです。
大学生にとって、「シューカツ」は一大事です。そんなことで、今回は積極的な採用活動を展開しているイメージがある会社の一つで、東証マザーズに上場する「GA technologies」(3491)に注目しました。
同社は、AI(人工知能)を活用した中古不動産を中心に取り扱う不動産流通の総合プラットフォーム(PropTech=不動産テック)「RENOSY(リノシー)」の開発・運営をコア事業としています。
他の不動産プラットフォームとは違うビジネスモデル
不動産プラットフォームを扱う企業としては、ファーストロジック(J-CASTニュース会社ウォッチ「」2021年6月28日付)を分析してみましたが、ファーストロジック含めた不動産流通プラットフォームを運営する企業は他にもあるものの、マッチングまたは顧客の送客によって手数料を得るビジネスモデルとなっています。
参考リンク:「株式投資禁止の業界に就職する人へ! 不動産に注目『ファーストロジック』(慶応義塾大学 すんぴぴさん)【企業分析バトル】」(2021年6月28日付)
それに対してGA technologiesは集客した顧客に、自社で仕入れた物件を販売して収益を得ているという特徴があります。ただ、不動産は評価軸が多く、IT化しづらい領域ではあるため、同社は投資用の中古区分マンションの取り扱いが中心となっています。
また別の事業として、マンション管理用のSaaS(Software as a Service)も展開しています。これは投資用マンションと相性が良く、売り上げ・利益ともに順調に推移しています。
「リクルートの初期に似ている」
今後は、既存事業はもちろんのこと、投資用マンション以外の個人用物件の仲介にも力を入れていくとみられます。
これらの情報を見る限り、リクルートの初期に似ているところがあると感じました。リクルートは最初に就活メディアの運営を行った後、不動産情報サイトの運営を始めています。
その際に自社でもマンションを建てて売り出したことにより、大きな利益をあげました。
ただ、懸念もあります。最初にもお話ししたように不動産は評価項目が非常に多いのでIT化が中々進んでいない現状があります。なので、個人向けの事業が会社予測ほどうまくいくのかは若干疑問符の残る部分ではあります。
また、仲介は構造上インセンティブの多さから人力の営業は別業界のトップ営業マンが転職してくる場合が多いです。
そのような人材の営業活動に対して切り込んでいくのは案外難しいなとも思っていて、今後どのように戦略を立てていくのか気になっています。これらの懸念を重視して、今回は見送りとしたいと思います。
GA technologies(3491)
年初来高値(2021年1月4日) 3185円
年初来安値(2021年5月17日) 1671円
直近の株価(2021年8月5日) 1800円
購入は見送り。