工事現場の「紅一点」容姿端麗な私 職人に「よけいな感情がわかないよう」接している女性の投稿が大炎上!(2)

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「大谷翔平だって『紅一点』で頑張っている」

若い職人さんとは無駄話をしないようにしている(写真はイメージ)
若い職人さんとは無駄話をしないようにしている(写真はイメージ)

――一般論として、男ばかりの職場で「紅一点」に近い立場でいる女性は、どう働いたらよいでしょうか。

川上さん「『紅一点』に限らず、自分一人だけが業務未経験者であったり、外国人であったりと、職場で立場の弱い少数派になる可能性は誰にでもありえます。しかし、どのような場面でも、『仕事』という共通言語を通じて会話することが基本です。
野球やサッカーなど、外国語が得意でないスポーツ選手が海外で活躍している事例があるように、言語による会話はうまくなくても期待されるプレー(仕事)ができれば、周囲はその人を理解し、受け入れてくれるはずです。それが『仕事』という共通言語を通じて会話するということです。逆に、どれだけ語学が堪能で言語による会話が上手でも、期待される『仕事』ができなければ評価されることはありません」

――確かに、メジャーリーグの大谷翔平選手は、いまだに通訳が欠かせないのに、「野球」という仕事で大きな実績をあげ、世界中に受け入れられていますよね。

川上さん「はい。いま投稿者さんが気にされている『話し方』や『容姿』などの課題は、海外でプレーするスポーツ選手が語学力のなさを気にしているようなものです。それは期待される『仕事』そのものではありません。『仕事』以外の要素に意識が囚われすぎている点で、課題認識がズレているのです」

――川上さんなら、投稿者にこれからどう働いていけばよいか、どういう点を意識して仕事と向き合えばよいか、アドバイスしますか。

川上さん「まず、自分に期待されている仕事上の成果とは何かを明確にすることです。次にその成果をゴールとして、ゴールから逆算しながら取り組むべきことの筋道を整理すること。その筋道が、期待される『仕事』です。その筋道を実行するにあたり、いまの自分が取り組んでいることと照らし合わせてみると、『できていないこと』が見えてきます。その『できていないこと』に優先順位をつけて、一つひとつ身に着けていく必要があります。
その『できていないこと』の中に、投稿者さんが悩まれている『話し方』も課題として入るのかもしれません。しかし、優先順位の筆頭に来るのかどうかを冷静に見極めていただきたい。『話し方』や『容姿』よりも優先して克服すべき課題があると認識できた場合は、まずはそこに全精力を集中して取り組むことです。施工管理に限らず、『仕事』とは奥が深いものです」

――職人たちとのコミュニケーションはどうしたらよいでしょうか。

川上さん「期待される『仕事』を遂行できているなら、周囲とのコミュニケーションの取り方は自然体でよいと思います。肩肘を張り続けても周囲が認めてくれるわけではありませんし、投稿者さんご自身も疲れてしまうでしょう。
投稿者さんがいま悩んでいることは、後輩の女性社員が入社した際にも、きっと同じような壁として立ちはだかるはずです。後輩たちにどんな道を作ってあげられるのか。投稿者さんがいま抱えている葛藤を乗り越えていく姿そのものが、未来の後輩たちを勇気づけるロールモデルになっていくと思います」

(福田和郎)

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