男ばかりの工事現場に「紅一点」、新卒で入った施工管理の女性。自分で言うのもナンだが、小柄で容姿端麗、女っぽい声の私。
「若い職人さんたちに『女』を意識されて、よけいな感情がわかないように」
と、ことさら声を低くして無駄話をしないようにしている。
まるで、テレビドラマのヒロインのようだが、
「これから職人さんたちとどう接したらよいでしょうか」
という、お悩み投稿が大炎上している。
「あなた、自意識過剰だよ」
「女である利点を生かしては」
と、賛否激論だ。専門家に聞いた。
男性社会に「いろいろな意味で警戒しています」
話題になっているのは、女性向けのサイト「発言小町」(2021年7月4日付)に載った「職場は工事現場で男しかいない」というタイトルの投稿だ。
「今年新卒で施工管理の会社に入りました。専門学校卒の新卒にしては給料がやや高いのでとても気に入っています。なぜ工事現場の施工管理人を選んだかというと、将来設計職に付きたいので建物の構造をよりよく理解するために、キャリアアップとして働いています」
しかし、工事現場の職場は男性ばかり。年配の職人たちはふつうに接していてもまったく気にならないが、問題は若い職人たち。工事現場では足場も屋根もふつうに登り、危ない仕事になる。
「なので、仕事では一切女を捨てて取り組んでいるつもりです。しかし、私の外見はかなり小柄、小学3年の時から今でも異性に敏感にほめられるほうです。若い職人たちからどう見られているか心配です。男しか職場にいないのでいろいろな意味で警戒はしています」
要するに、自分を「容姿端麗で可愛いほうだ」と言っているのだ。「そこに付け入られて、若い職人さんによけいな感情が湧き起こらないように」と、まるでテレビドラマのヒロインのように涙ぐましい努力をしているのだった。
「仕事上では必要最低限のこと以外は死ぬほど話したくないのですが、新卒の分際で愛想が悪いのもよくないと思います。私の場合、ふつうに話すと女の子っぽい声になってしまうので、声を低くして(若い職人を)管理指導するときは厳し目の態度です。仕事は全力でしたいので、円滑に進めるためにもう少し話し方を変えるべきなのか迷っています。どう職人さんたちと接したらよいでしょうか」
と悩んでいるのだった。
この投稿に共感と同情を寄せたのは、次のカキコミぐらいだった。
「男現場で、可愛い女子が紅一点の職場ですね。声を低くし、男言葉での声掛けなど、今の意気込みでよいです。男現場だと、すぐに若い女子に粉をかける男が多数います。気をつけてください」