暗号通貨バトルがはじまって約2か月。北海道大学の渡部真人さんから、うれしい知らせが届いた。スタートで躓き、投資したくてもガマンを強いられてきたのだから、ようやく得た利益に「思わず飛び上がり奇声をあげてしまった」という気持ちもわからないではない。「この流れに、できるだけ乗って追いつきたい」と、気合を入れる。
慶應義塾大学の1028さんと明治大学のakiさんは、今週は多忙のため、取引をお休み。北大の渡部さんの巻き返しに注目だ。
上昇ムードの流れに乗って追いつきたい!(北海道大学 渡部真人さん)
ついについについに初めての利益が出て確定した。約2か月間この暗号通貨バトルをやってきたが、とてもうれしい! 上図をご覧になれば、おわかりかと思うが161円と、とても少ない。しかし、利益は利益だ。思わず飛び上がり奇声をあげてしまった。
もっとも、今週(8月2日週)以前にも、大きな利益を上げるチャンスはあったのだが......。
ここ数週間で暗号通貨の相場が安定し、地道に上昇してきた。ビットコインを見ればわかるだろう。再び500万円台に戻りそうである。利益を上げた人も多いだろう。前回の記事で、なぜ相場が安定&上昇しているのか少し考察したが、今週ははっきりしていると思う。
EU(欧州連合)で暗号通貨に連動するETF(上場投資信託)が上場を開始したのだ。資産運用会社メラニオンキャピタルが手掛ける。このニュースの効果は大きいのではないだろうか。
仕組みとしてはマイニングやブロックチェーン技術に関連する銘柄30で構成される。詳しくはまだ調べきれていないが、好感材料としては充分ではないか。各国が規制に動くなか、投資しやすくなった点は機能するだろう。私も密かに購入予定だ(できるかはわからないが)。
そしてもう一つ、米国金利の低下もあるのではないだろうか。現在、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長はインフレ調整にあくせくしているが、念頭には中国にあり、経済成長競争のため緩和をすぐには抑えられない。結果金利低下を招いていると予測する。もちろん、金利低下=仮想通貨に資金移るというわけではないが、何度も言うとおり、ドルを嫌がる国々や個人が仮想通貨を使うというシナリオは大きく否定できないだろう。
今週はビットコインに投資して、161円のプラスを得た。この流れに、できるだけ乗って追いつきたい。お金持ちになりたい。
ところで、東京オリンピックのサッカー、メキシコ戦はとても悔しい。久保建英選手の泣いている姿を見て、こっちまで泣きたくなってしまった。一度勝った相手という意味でも悔しいだろう。この原稿を書いている8月8日で東京オリンピックは閉幕した。本当にお疲れさまでした。サッカーだけでなく日本を背負って戦ってくれた選手団に敬意を表したい。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
利益確定おめでとうございます!
年初から、カナダではビットコインとイーサリアムのETF(上場投資信託)が承認されるなど、暗号通貨に関連する商品は増加し続けています。その中でも最大の材料といえるのが米国の「ビットコインETF」の承認でしょう。承認されると、株式投資家もビットコインETFを通して投資を行い、投資信託などの組み入れが予想され、非常に大きなインパクトがあるといわれています。それは4月のコインベース上場よりも遥かに大きいのではないでしょうか。
現在、10以上のビットコインETFが申請されています。3月15日に審査入りしたシカゴ・オプション取引所とVanEck社が申請するビットコインETFは有力で、その承認の判断は最大で11月10日前後になります。今年は、運用会社のトップも承認される見通しであると語っており、秋相場はビットコインETFの承認に向けた期待になる可能性があります。
前週からの損益 プラス161円
8月6日現在 6544円
◆ 今週は多忙のため、取引をお休みしました(慶応義塾大学 1028)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月6日現在 1万7円
◆ 多忙のため、取引できませんでした。お休みします(明治大学 akiさん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月6日現在 9325円
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
重要なニュースがありましたので、コメントしておきます。
8月10日にDeFi(分散型金融)プロジェクトのPoly Networkがハッキングを受け、約6億ドルの暗号通貨が流出したとツイッターで報告しました。これはコインチェックの被害額を超える過去最大です。ハッカーと見られる人物のイーサリアム(ETH)アドレスには、約9070万ドルのETHの保有が確認できました。
直後に、有志でハッカー探しが開始。数時間以内に、不正流出したテザー(USDT)はテザー社が凍結。翌日11日12時48分に、イーサリアムのトランザクションに添付したメッセージで暗号通貨の返還意欲を伝えており、観念したようです。
相場は3~5%程度下落しましたが、一晩で下げ幅を帳消しにする展開。リップルやバイナンスコインなどの主要暗号通貨が直近の高値を超えると、遅れてビットコインも前日高値を更新。暗号通貨のリスクであるハッキング被害がアッという間に解決に向かったことを好感する値動きとなりました。
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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