東京五輪が閉会、市場のテーマは追加経済対策と解散総選挙へ(8月10日~13日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 ドル売り材料は乏しい

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円30銭~111円00銭

2021年8月6日(金)終値 110円25銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇した。新型コロナウイルスのデルタ株による感染拡大で、米国景気の先行きに対する懸念が強まり、ドルは一時1ドル=108円台後半までドル安・円高に振れたが、週末に発表された7月の米雇用統計の結果が市場予想を上回ったことで、1ドル=110円台前半までドル買い・円売りが進んだ。

   今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大による米国景気の先行き不安は根強いものの、7月の米雇用統計が市場予想を上回るなど、目先の米国景気に対する不安は後退している。

   一方で、米国の量的緩和政策が早期に縮小するとの見方も弱まっており、ドル売り材料も乏しい。市場は米国の経済指標に神経質になっていることから、その結果には注意したい。

   経済指標は、国内では10日に7月の景気ウォッチャー調査、11日に7月の工作機械受注などが予定されている。13日に8月限オプション取引に係る特別清算指数算出(SQ)。

   海外では、9日に中国の7月の消費者物価指数と生産者物価指数、11日に米国の7月の消費者物価指数などが予定されている。

(鷲尾香一)

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