コロナ禍で広がる「デパ地下」デリバリー アフターコロナを見据えた百貨店商法を模索

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「待ってばかりいられない」!

   新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う緊急事態宣言の発令で、百貨店の業績は低迷している。2021年6月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比1.6%減と厳しい状況が続いている。

   こうした苦境のなか、百貨店各社が目をつけたのが「デパ地下」だ。

   ある業界関係者は、

「デパ地下はこれまでお客様を呼び込む存在だったが、お客様が戻ってくれない以上、待ってばかりいられない」

と話す。

   コロナ禍での苦境打開策という意味はもちろんだが、感染拡大がある程度収まっても、世の中がコロナ禍前にそのまま戻ることはないとの指摘は多く、アフターコロナを見据えた百貨店商法の模索の一環といえそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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