日本でも有数の米どころ・新潟県に旅行した、あるユーザーのツイートが話題になっている。
「タクシー運転手にオススメのお店聞いたら『吉野家ですね』と言われてバカにされてるのかと思ったら『新潟は米と水が違います。ふだん食べてるものが段違いに美味しいのがおわかりいただけるのでその後有名店を堪能してみてはいかがですか?』と言われて、なんか感動してしまった」(2021年7月26日、グルメ巻原@gurumemakiharaさんの投稿)
「吉野家」といえば、全国で親しまれる牛丼チェーン店。どこにでもあるんだから、旅先でわざわざ食べなくても...と思うかもしれないが、そのタクシー運転手はあえて吉野家をすすめてきたというのだ。
「味は変わらないです」と広報担当者は言うけれど...
新潟の吉野家は本当に他店と違うのか? 会社ウォッチ編集部は2021年8月2日、吉野家(東京都中央区)の広報担当者を取材した。
同じメニューでも、地域によって味が変わることがあるのか――。広報担当者にズバリ聞いてみると、回答は「変わらないです。基本的に全店舗同じ食材を使っています」。
吉野家が使用する米は、独自の「ブレンド米」。時期によって品種や配合を変えることもあるという。
「牛丼に合うブレンド米を、農家やメーカーと協力して作っています。ご飯の上にはお肉とタレをのせますが、米の粘り気が強いと全体にタレが染み渡りません。ブランド米は粘り気が少なく、タレが全体に染み渡ります」
広報担当者は、そう説明する。
つまり吉野家で使用する米に地域差はない。水はその土地のものを使っているが、米の味に変化を与えるかどうかはわからないという。
広報担当者は投稿が話題になったことに、
「その土地の美味しいものを知っているタクシードライバーさんに、ご紹介していただいたけたのは本当に光栄です。私たち吉野家は全国に店舗があるので、いつ、どこで食べても、ほっとする温もりを感じていただけるように心がけており、これからもつとめてまいります」
とコメントしている。