東京都5000人、デルタ株大暴れ! ワクチン接種でもかかる「ブレークスルー感染」をどう防ぐ?

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コロナ患者搬送の救急隊員が発症したケースも

   日本の「ブレークスルー感染」の状況については、国立感染症研究所も調査結果を公表した。NHKニュース(8月2日付)「コロナワクチン接種後に感染『ブレークスルー感染』どうすれば?」が、こう伝える。

「新型コロナウイルスワクチンの接種を終えてから免疫が完全につくまでには14日かかるとされます。海外では、そのあとに感染が確認される事例がまれに報告され、『ブレークスルー感染』とも呼ばれています。国立感染症研究所が、自治体や医療機関からの報告をもとに初めて調査を行った結果、4月1日~6月30日の3か月間に合わせて67人の感染が確認されました。79%が20代から40代で、重症者はいなかったということです。

   ウイルスの遺伝子を解析できた14例をみると、12例がイギリスで確認された変異ウイルスの『アルファ株』。2例がインドで確認された『デルタ株』。国立感染症研究所は、

『ワクチンの有効性の高さを不定する結果ではないが、二次感染を起こすリスクもあり、接種後も感染対策を続けることが重要だ。また、医療機関なども、症状から感染が疑われる場合は積極的に検査を行う必要がある』
とコメントしています」
デルタ株の脅威(写真はイメージ)
デルタ株の脅威(写真はイメージ)

   長野県でも8月3日、阿部守一知事が県独自の「ブレークスルー感染」の調査を発表した。地元メディアのSBS信越放送(8月3日付)「ワクチン接種後に感染42人に 6人は2回接種後の『ブレークスルー感染』」が、こう伝える。

「きょう開かれた県の対策本部会議で報告されたもので、今年4月1日から7月27日までに感染した2361人のうち、42人が新型コロナワクチンの接種後に陽性と診断されたということです。このうち6人が2回目のワクチン接種が終わって2週間以上が経過したあとに発症する『ブレークスルー感染』でした。
阿部知事は『ワクチン接種が済んだ方もマスク着用をはじめ基本的な対策は講じてもらうことが重要』と注意を呼びかけています。一方、デルタ株に感染した人の割合は、1か月前はおよそ35%でしたが、直近1週間ではおよそ70%にまで上がっていることも報告されました」

   具体的にはどんな人が「ブレークスルー感染」をしてしまうのか。読売新聞(8月1日付)「コロナ患者搬送業務の消防隊員が感染...接種完了後の『ブレークスルー感染』か」は、こんなケースを紹介している。

「茨城県常総地方広域市町村圏事務組合消防本部は7月31日、新型コロナ患者の搬送業務に携わる20歳代の男性消防隊員が感染したと発表した。4月までに米ファイザー製ワクチンの2回接種を終えていたという。『ブレークスルー感染』とみられる。隊員は7月29日に37度の発熱やだるさを訴え、31日に陽性が判明した。直近に都内との往来はなく、感染経路は不明。新型コロナ患者の搬送にも従事していたが、同本部は『感染対策を徹底しており、患者から感染した可能性は低い』としている」

   感染経路がよくわからないという点では、普通のコロナの感染とそう違いはないようだ。

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