「買い材料」満載も気がかりなことが......
チャートを見ると年初来から高値を更新し続けており、今回の調整局面で入るのも悪くないような気がします。また、7月19日にキヤノンが連結業績予想を上方修正しているのですが、その内容を見てみるとヘルスケア部門の売上が伸びていること、オフィス向けプリント市場の回復などが盛り込まれています。これは同様の事業を抱える富士フイルムにもポジティブな材料になると考えています。
しかし、買いたい材料は山ほど出てくるのですが、個人的に引っかかっている部分が一つあります。
それは、売上高と営業利益が横バイなのに対して、株価だけが上がっていることです。現在の富士フイルムの予想PER(株価収益率)は24.7倍と若干の割高感を感じさせる中で取引されています。過去の業績が少しでも右肩上がりの成長をしてくれていたら思い切って買うことができるのですが、どうもこの点が腑に落ちず、あと一歩踏み出すことができません。
非常に悩ましいところなのですが、今回買いは見送って、次回の決算を待ちたいと思います。
富士フイルムホールディングス(4901)
年初来高値(2021年7月13日) 8428円
年初来安値(2021年1月 4日) 5385円
直近の株価(2021年8月 2日) 8002円
購入を見送り
北海道大学 とがぴ
北海道大学工学部3年。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに投資を始め、現在は米国株に幅広く投資している。趣味はYouTube鑑賞で米エンゼルスの大谷翔平選手の活躍をハイライトで見るのが毎朝の日課。今まで投資研究会で培ってきた知識や経験を活かせるように頑張ります!埼玉県出身。
◆企業分析バトル カブ大学対抗戦のルール学生投資連合USIC
・月額200万円を投資金額の上限とするバーチャル投資です。
・投資対象は新興市場を含む、国内の上場企業の現物取引です。
・運用期限は最長で6か月。銘柄選定の最終月は10月になります。
・順位は11月末時点で、投資した銘柄(企業)の売買や配当で得た収益の騰落率で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/