「ああ、女性が活躍できるこの会社に入って本当によかった~!」。働く女性が心の底からそう思えて、後輩や友人にもオススメしたい企業はどこか――。
転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するOpenWork働きがい研究所が「女性の成長環境がある企業ランキング」を2021年7月28日に発表した。
「ベスト10」を見ると、外資系企業が6社を占め、また日系企業も個性的な顔ぶればかりが並び、まだまだ日系企業では女性の活躍を支える態勢が遅れていることがうかがえる結果となった。
男女に関係なく「フェア」に挑戦機会を与える
「OpenWork」は、社会人の会員ユーザーが自分の勤め先の企業や官庁など職場の情報を投稿する国内最大規模のクチコミサイト。会員数は約400万人(2021年1月時点)という。
OpenWorkに投稿された女性社員による会社評価レポート約18万件を元に、女性の活躍に関する評価が高い企業を30社選んでランキングした=表参照。
1位は米国に本拠を置く世界最大の一般消費財メーカーのP&Gジャパン、2位は米大手IT企業のグーグルジャパン、3位はリクルートグループの人材採用・育成サービスのリクルートマネジメントソリューションズ、4位は米のゴールドマン・サックス証券、5位は洋酒・ビールなどのサントリーホールディングス、6位は米のクラウド・コンピューティング・サービスのセールスフォース・ドットコム、7位は佐賀県伊万里市に本社がある結婚式・披露宴の企画運営サービスのアイ・ケイ・ケイ(IKK)、8位は大和ハウスの子会社でマンション開発のコスモスイニシア、9位は米のJPモルガン証券、10位は米のプルデンシャル生命保険という結果になった。
これら上位企業の女性社員によるクチコミからは、次の3つの点が高い評価のもとになっている。
(1)女性を「特別扱い」にするのではなく、男女に関係なく挑戦機会を与えられて、公正にキャリアアップを図ることができる「フェア」なところ
(2)出産や育休からの復帰がしやすく、子育てなど家庭との両立を支援する制度が整っており、在宅ワークなどフレキシブルなワークスタイルが可能なところ。
(3)そして、社内には実際に活躍している女性のロールモデルがたくさんいるところ
などだ。