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東京外国為替市場 リスク選好のドル買いが後退

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円00銭~110円50銭

2021年7月30日(金)終値 109円70銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。

   前週のドル円相場は、ドルが弱含みに推移した。7月27、28日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果、テーパリング(量的緩和の縮小)の開始時期が来年以降に遅れるとの見方が強まり、リスク選好のドル買いが後退した。

   今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。米国の量的緩和縮小時期については、早期の実施観測が大きく後退している。ただ、ここからドルを大きく売り込む材料にも乏しく、ドルの下値は底堅くなりそうだ。むしろ、米経済指標が市場予想を上回る改善を見せた場合には、1ドル=110円台半ばまで、ドルの巻き返しが入る可能性もある。

   経済指標は、国内では2日に7月の新車販売台数、6日に6月の毎月勤労統計調査や景気動向指数などが予定されている。

   海外では、2日に米国の7月のISM製造業景況指数、4日に米国の7月のADP雇用用統計とISM非製造業景況指数、5日に米国の6月の貿易収支、6日に米国の7月の雇用統計などが予定されている。

(鷲尾香一)

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