オリンピックが開かれている東京などで緊急事態宣言が発出されるなか、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。変異株が猛威を振るっている。景気悪化の懸念がくすぶりはじめたこともあり、株価には悪材料になりそうだ。
一方、米国ではテーパリング(量的緩和の縮小)の時期の早期実施観測が遅れるとの見方が強まり、リスク選好のドル買いが後退した。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 企業の決算発表が本格化
日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万8000円
2021年7月30日(金)終値 2万7283円59銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、引き続き上値の重い展開か。
前週の日経平均株価は、下落した。新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大が進んでいることを嫌気した。米国株が米長期金利の反発を材料に上昇したものの、日経平均株価は新型コロナウイルス変異株の感染拡大に振り回される状態となった。
今週の日経平均株価は、引き続き上値の重い展開となりそうだ。新型コロナウイルスの感染が、東京で1日に4000人を超えるなど、収束の兆しが見えないことが悪材料になりそうだ。
加えて、緊急事態宣言の地域拡大と東京での延長もあり、景気悪化懸念も出始めている。一方で、企業の決算が本格化することから、個別株物色を中心に好業績銘柄には買いが入りそうだ。