オリンピック日本代表に大学生が占める割合はどれくらい?【7月は応援! 五輪・パラリンピック】

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新しい大学の活躍

   昔話だけでなく、最近の大学スポーツ事情も紹介している。10章は「一芸に秀でた新設校、マイナー競技強豪校」。新しい大学がオリンピックに登場している。2007年に開学したIPU・環太平洋大学(岡山市)は女子柔道の素根輝選手(20年7月に退学)らを輩出した。教育とスポーツの融合を掲げ、実績を挙げている。

   柔道では2006年に開学した了徳寺大学(千葉県浦安市)も有名だ。大学職員のウルフアロンが男子100キロ級に出場する。優れた柔道選手を職員に採用し、オリンピック代表選手に育成することを大学として目指している。

   ほかにトランポリンの金沢学院大学、女子ホッケーの東海学院大学、ウインドサーフィンの関東学院大学などがマイナー競技で存在感を発揮している。

   小林さんは「オリンピック代表に学生が少なくなったとはいえ、選手育成、練習施設、技術向上、指導者育成、競技普及などで大学が大きな役割を果たしていることを忘れてはならない」と結んでいる。(渡辺淳悦)

「大学とオリンピック 1912-2020」
小林哲夫著
中央公論新社
990円

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