「セキュリティ面ではファクスの誤送信が怖い」
「最近の複合プリンタなら、受信したFAXをPDFで共有フォルダに自動で格納しているし、PCからFAXもできるから、メール送信の導入は難しくない。裁判関連や証拠資料などは難しいだろうが、100%はダメでも99%削減できるなら大成功だと思うが」
セキュリティの面ではファクスの誤送信が怖いという人が多かった。
「セキュリティ云々なら、FAXの誤送信も結構あるぞ。FAXの誤送信が固定電話(FAX非対応)にかかってきた日にゃ泣く」
「保険会社からの弁護士事務所あての書類が誤送信で来たことあります。交通事故関係の書類で、加害者被害者双方の個人情報と保険金額等が記載されていました。危険ですね」
一方、いまだにファクスを使っているという民間会社の人からは、悲喜こもごもの声が。
「私は企業の総務課でFAXをなくそうと頑張っているが、まったく理解が得られない。河野さんのお気持ちはわかるよ。FAX信者や紙に依存している人たちの気持ちがわからないわけではないが、現状維持では会社全体の生産性が上がらない。トップダウンの会社なら良かった」
「私もITでの業務連絡が進んだ職場から、異動していまの職場になり、何年か時間を巻き戻された感じです。非常に非効率で紙ももったいないですが、ワードやエクセルすら使えない世代がいなくならないと難しいのかも知れません」
「民間でもFAXで営業の案内を送ってくるタワケがいるし 契約書をFAXで送れという会社があったりする(それもIT/web関連の大手だ)」
「事務職なんかだとメールのほうが楽だろうけど、簡易な図面とかだと手書きでさっさと送れるFAXのほうが速かったりする。PDFにしてメールで送るほうがが、ひと手間増えますからね」
最後にこんな声を紹介したい。
「FAX全廃は無理でも、『PDFを印刷した紙をFAXして、届いた紙をスキャナーで読み込む』みたいな『謎の部族』に伝わる儀式は全廃できるんじゃないですかね!」
(福田和郎)