「カラダの内側から冷やして熱から守る」
―― 「アイススラリー」の摂取で体温が低下する理由、また熱中症対策として水分補給がありますが、「アイススラリー」の摂取との違いを教えてください。
大塚製薬の担当者「『アイススラリー』とは、細かい氷の粒子が液体に分散した流動性のある氷で、通常の氷に比べ、結晶が小さいという形状によって冷却効果が高く、カラダの内側から効率よく冷やすことができます。イオン飲料をベースとした商品もあり、これは汗で失われるイオンを効率よく補給することができるだけでなく、体温の上昇に対して『カラダの内側から冷やして熱から守る』新たな身体冷却作用が確認されています。
アイススラリーを摂取すると、体温の上昇が抑制されるという点が、過去の研究結果から判明しています。水分補給との違いも、研究結果から導かれています。冷水、またはアイススラリーを摂取したのちに運動を行ったところ、アイススラリーの摂取によって、運動開始から30分迄の直腸温の上昇が抑制されていました。
ちなみに、熱中症対策にはご指摘のとおり水分補給が大切ですが、適切な水分補給には、電解質(イオン)の量や組成だけでなく、飲料に含まれる糖の種類も重要であることは忘れないでください」
―― 東映は、「アイススラリー」をどのように知ったのでしょうか。
東映の飯田友都さん「『アイススラリー』という言葉自体を最初に知ったのは2019年に企画・実施した暑さ対策を考えるためのハッカソンでした。それまで、『アイススラリー』という言葉も知らなかったのですが、参加された専門家の方々から何度も出てきた言葉だったので、印象に残りました。ハッカソン終了後に、『アイススラリー』について調べたところ、『ポカリスエット アイススラリー』という商品が販売されていることを知りました。
大塚製薬様は弊社の仮面ライダーシリーズでもお付き合いがあり、作品の関係者を通じてブランドマネージャー様をご紹介いただきました。新型コロナウイルスの感染拡大などもあり、一次中断もありましたが、サポートしていただきました」
―― 「アイススラリー」の効果について、実際に摂取してみていかがでしょう。
飯田さん「サポートしていただいた商品はすべて撮影所に入れています。使用した方(アクションをされる方)への簡単なヒアリングでは、まず『飲みやすい』『おいしい』という感想がありました。一見効果とは関係なさそうですが、撮影に集中したい現場の方には『飲みやすさ』や『手に取りやすいこと』はとても大事なポイントです。
身体的な面での効果としては、深部体温を下げる効果があるので撮影中に頭がボーっとしたりフラフラしたりする感覚は例年と比較して少なかったという感想をいただきました」