北海道大学の渡部真人さんがバット相場に翻弄されている。先週(2021年7月12日週)に、バットが55円台より低くなることはないという傾向があるから「55円台になったら購入する」と考えていたが、動かなかった。一時は50.71円まで下げたこともあり、買わなかったことを「後悔している」という。もう一つ、狙っているLisk(リスク)を追う。
一橋大学のボンゴレさんはブロックチェーン技術に興味津々。慶応義塾大学の1028さんは学業で忙しく、取引を見送った。
読めない相場にバットの買い時逃す(北海道大学 渡部真人)
開催直前になって不祥事が相次いだオリンピックの開催式はドラクエの曲が使われテンションが上がった。不祥事がドミノ倒しのように起こるのは、某大企業たちと同じく日本のお家芸と捉えられそうだ。悲しい。
結果から言うと、今週は購入を見送った。先週にバットが55円台より低くなることはないという傾向があるから55円台になったら購入する旨のことを書いたが、7月20日~21日にバットは50.71円まで下げた。全体的に下げ幅が大きくなるのではないかと思ったので少し様子見しようと思っていたら50円ほどまで下がったので危なかった。
ただ、その後順調に上がっていたので購入すべきであったと後悔している。現在7月25日18時39分時点で59.53円をつけているが、再び下落傾向はあるので再び50円台まで下げてきたら購入していきたい。しかし、全体的に相場が読めないのも確かだ。
先ほど述べたとおりだが、バットのここ1か月の傾向は55円台以下に下がることはないのに、下がったと思えば50円ほどにまで下がっている。
一方、ネムに変わる投資先として注目している「Lisk(リスク)」が、ここ最近は安定して上昇している。「リスク」は今までは乱高下激しかったのに動向が読めずじまいだ。個人的にはひと通りの暗号通貨に対する規制が落ち着いた(この表現が適切かはわからない。規制ニュースが、5~7月にかけて多く出たが、もはや市場はそれを含んで取引されているという主旨だ)ので、比較的安定相場になっているのではないかと踏んでいる。
もちろん、新しいニュースがでて敏感に反応した結果大幅下落になる可能性は否定できないが、市場がそれらのバッドニュースを織り込み済みで動いていることを信じたい。
すなわち、大きく下げても再び反発するまでのタイムラグが短くなっているという読みだ。ロスカットした苦い思い出のあるネムも、比較的安定相場だ(もちろん初期投資の時ほどではないが)。
今のところニュースとチャートで投資を判断しているので慎重に判断していきたい。買うとしたらリスクよりはバットが先になるだろう。リスクは230円台まで下がってほしい。
さて、一つだけ仮想通貨に関わるニュースを紹介しておきたい。ナイジェリア中央銀行(CBN)がデジタル通貨(CBDC)のプロジェクト「GIANT」の試験運用を2021年10月までに開始する予定であることを発表したという。
ナイジェリアの中央銀行から発行されるデジタル通貨はオープンソースのブロックチェーン、「Hyperledger Fabric」を用いるとのことだ。発行メリットは「マクロ経済管理、成長管理、貿易の円滑化」を挙げている。現在自分の投資しようとしている通貨に直接関係はないのだが、どれだけ仮想通貨に疑念の声や批判が出ても、その技術や仕組みは需要があるのではないかと、このようなニュースを見るたび考えている。
仮想通貨の肝は「みんなが使う」という「お金」という魔物の本質を活かしたものだ。ブロックチェーンの技術の理解は難しいが、うまく利用すれば国債発行と同じことができるのではないかと思っている。今後も各国の流れに注目していきたい。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
「リスク」は21日で底を打って以降、堅調に上昇しており、戻り高値である300~330円に接近。ここを上抜けることができれば、400円を見る日は早そうです。売買代金が伸び悩んでいるものの、ビットコインが上昇すれば吊られて跳ね上がりやすそうです。
さて、CBDC(Central Bank Digital Currency=中央銀行デジタル通貨)のプロジェクトはますます加速しており、中国では本格導入間近ではないかという声もあります。ユーロ圏でも急速に準備が進んでおり、7月14日にラガルド総裁は、デジタルユーロの発行に向けて2年間(長い......)の調査を開始すると発表しました。欧州は、銀行が企業の資金需要の4分の3を担っており、資金需要の4分の3を資本市場で調達する米国とは大きな差があります。金融政策がダイレクトに響きやすいユーロ圏では、その影響をより効果的にするためにデジタルユーロの導入に力を入れているのではないでしょうか。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月23日現在 6383円
「ブロックチェーン技術×AI」のすごい世界(一橋大学 akiさん)
こんにちは。akiです
1年延期されたオリンピックがようやく開催されました。開催式のあった7月23日から、Googleホームでは日本昔ばなしを元にしたRPGが実装されていました。あえてレトロゲームのように粗いゲームでしたが、日本のゲーム文化を表しているやり込み要素満載のゲームでした。
同時にオリンピックの後、このゲームのアプリケーションやデジタル原画がNTF(非代替性トークン=偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ。暗号通貨と同じブロックチェーン上で発行、取引される)として販売されるかもしれない、と思いました。
こう思った2日前に興味深いニュースがありました。
◆ 「ブロックチェーンEXPOにNFTゾーンが新設」
ブロックチェーンEXPOとは、ブロックチェーン技術の実装を社会に広めるために暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン関連企業のソリューションが一堂に会する、ブロックチェーン専門の展示会です。
次のブロックチェーンEXPOは2021年10月、千葉県の幕張メッセで行われる予定です。このイベント自体は2020年に始まりましたが、今秋初めて「NFTゾーン」が新設されると決定しました。NFTゾーンには、デジタルアートやアニメ、ゲームといったNFTに親和性の高い分野の企業の新規参入を目指す他、NFT技術の導入を検討している様々な業種の企業の参加が見込まれます。
AI(人工知能)や量子コンピュータといった、現在注目され普及が見込まれている分野の展示会も同時開催するとありました。金融市場では既にブロックチェーンの技術が多額の資産を動かしています。影響力の大きいこの技術にこれらの分野が組み合わさると、これまでにない新しい価値が誕生するかもしれません。
これまで、技術が価値を生むまでには長い時間がかかっていました。しかし、グローバル化やデジタル化が進むことで進歩の速度が加速しています。5年、10年先どころか、1年先も予測が難しくなる世界だと思いました。
今週(7月19日週)の資産は、日本円5000円、ビットコイン5028円。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
コメントを入れている7月29日、NFTプラットフォーム「Palette」で利用するパレットトークン(PLT)がコインチェックで取引が開始されました。公募価格は4.05円に対して、初値は5.9円。直後に、値幅制限が入り13円まで急騰。その後も勢いが止まらず、取引開始後25分で33円を付けるほど跳ねあがりました。時価総額は300億円を超え、リスク(LSK)と同じ規模になりました。その後は半値押しとなり20円前後で荒っぽい値動きとなったものの、国内初のIEOとしては出来過ぎといえそうです。
7月14日には、YouTuberのコンサルティングを手掛けるUUUMのグループ会社がNFTマーケットプレイスを近くローンチ予定だと発表。人気YouTuberの特別映像などがNFTとして発行されることが予想されており、プロモーション次第で一般層にも一気に浸透していく可能性がありそうです。
保有する暗号通貨 ビットコイン
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月23日現在 1万28円
◆ 今週も学業に専念しました(慶応義塾大学 1028)
今週(7月19日週)もレポートや試験などで取引の時間が取れなかったので、お休みさせいただきます。ちょっと、ブランクが心配です。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
7月23日現在 1万5円
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール学生投資連合USIC
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/